今日も変わらぬ曇り空。それでも、農作業には心地よい気候でした。農場を駆け回るうちに、背中に汗がじわりと湧き出てきます。自然と共に過ごす時間は、無心になれる時間でもあり、心身をリフレッシュさせてくれます。
しかし、今日の私の心に残ったのは、作業中にあるスタッフとの何気ない会話でした。
先日、私が帯状疱疹の予防接種について情報共有したことがきっかけで、彼女が夫と話し合ったそうです。その時の彼女の表情が、どこか残念そうだったのです。
「高いから、補助金が出るまで待とうって…」
その言葉の裏には、本当は受けたいけれど、家計のことを考えると踏み出せない。そんな複雑な思いが隠れているように感じたのです。
転ばぬ先の8万円!帯状疱疹予防接種で50代夫婦が選んだ健康投資
ちょっと見方を変えてみる?
私は彼女に言いました。「それって、ラッキーじゃない?」
彼女の困惑した表情を見て、私は説明を続けました。
「夫が受けないなら、自分ひとりで受けることができるということよ。すると8万円かかる費用が半額の4万円になる。つまり、出費が抑えられるわけだよね。」
そんな突拍子もない話に、彼女の顔に笑みが浮かびました。
家族を思う気持ち、経済的な現実、そして自分の健康。これらのバランスを取ることは、誰にとっても難しい課題です。
だけど、夫に言われて諦めるのと、自分が様々な事情を鑑みて自分で決断するのとは全く違うのです。
夫の何気ない一言。
もしかしたら、「俺はこうする」と言いたかっただけで、決して妻に強要しているわけではないかもしれません。
さらにこの会話に付け加えるとすれば、
「俺は高いと思うから補助金が出るまで待つけど、お前は好きにしたらいいよ」と相手に選択肢を与えるように伝えられたら、妻として夫の優しさが心に響いたかもしれません。
いゃ〜、そんなこと言われたらシビれるーー!私ならね。
しかしながら、その場にいない私には、その事実を知る由もないのです。
夫婦関係に忍びこむ抑圧された関係性
私に報告してくれた「受けない」という選択には、少し残念な気持ちが隠れていたように思います。
私が「半額でお得やん!」と笑って伝えたら、彼女の顔は急に明るくなり、
「そっか、旦那が受ける受けないは旦那の勝手であって、自分が強要されているわけではないんだ」と少し気持ちが軽くなったようです。
このように、私たち家族を構成している特に夫婦の場合、お互いの意見を尊重しなければならない場面も多く出てくるでしょう。
しかし、相手がそう言ったからといって自分がそれに従わなければいけないことはないのです。
むしろ従わなければいけないと思った時点で、夫婦関係に抑圧された上下関係のようなものができてしまいます。
大事なのは自分はどうしたいか
費用を伴うならば、それをどうしていくかということはもちろん話し合わなければなりませんが、自分はどうしたいのかということは伝えるべきだと思います。
自分の気持ちをちゃんと伝えるということはなかなか難しいかもしれません。これ、初めて伝えようと思った時は、空をダイビングするより恐ろしかったわよ。私はね。
しかし、伝えた上でどうしていくかという方が、相手もお互いがうまくやっていくにはどうすればいいかということについて一緒に考えていけるのではないでしょうか。
だけど、ほんと夫婦関係ってお互いに甘えもあるから難しいよね。
わかる、わかる、わかるわ〜〜〜!!