「あ、充電器……」
京都行きの電車に揺られながら、スマホの画面を見て愕然とした。
バッテリー残量50%。そして、充電器は家のテーブルの上。
慌てて妹にLINEを送る。「充電器持ってきて!」でも、返事は「もう家出たわ〜〜」
あぁ…
普段は車移動ばかりの田舎暮らし。
車には充電器が常備してあるから、こんなこと気にもしていなかった。
久しぶりの電車での帰省で、すっかり油断していたのだ。
「まあ、スマホ触らなきゃいいか」
そう思ったものの、電車の中は暇で暇で仕方ない。
窓の外をぼんやり眺めていても、時間は亀のように進む。
ついついYouTubeを開いてしまう自分がいた。
妹からの救世主メッセージ
そんな時、妹から救いのLINEが届いた。
「チャージスポットっていうアプリ、ダウンロードしてみて。コンビニとかで充電できるよ!」
チャージスポット? コンビニで充電?
そういえば、そんなサービスがあるってことはおぼろげながら知っていた。でも、実際に使うとは…
とりあえすアプリをダウンロードして料金を確認すると、30分165円。
え、こんなに安いの?
これなら、家まで充電が持つかもしれないけど、せっかくだから体験してみるのもアリかもと、ひと安心。
京都駅でちょっとした冒険
京都では、妹たちとランチや買い物を楽しんだ後、夕方改めてスマホを見ると、残量は15%まで減っていた。
まあ、無理すれば帰れなくもないけど……
京都駅のお土産物屋さんをぶらぶら歩いていると、目の前に現れた「ChargeSpot」の看板。そして、ズラリと並ぶ6〜7台の充電機。
「これだ!」
初めて使うサービスって、何歳になってもドキドキするものだ。
アプリを開いて、機械のそばにあるQRコードに写メボタンをかざすと、あっという間に紐付け完了。
「借りる」ボタンを押すと、ピュッと充電器が飛び出してきた。
おおお……!と、心の中で叫んだ。
充電器には各種ケーブルが一体になっていて、スマホ以外の機器にも使えそう。
田舎者の私は、恐る恐る充電器を手に取り、スマホにつないだ。
でも、ずっとそこに立っているわけにも…
お店の前でずっと突っ立って充電していると、さらに田舎者に見えてしまう。
そこで、携帯のアプリで返却スポットを確認すると、駅構内にもあることが判明。
近くをぐるぐる歩きながら充電して、電車に乗る直前に返却することにした。
ふぅ。
最近は電車の切符も乗車券も、すべてスマホで購入する時代。
充電が切れたら、下車駅で改札を出られないかもしれない。
そう思うと、バッテリー残量が気になって仕方ない。
車中の過ごし方も昔とは変わって、今や携帯をいじっているのが当たり前。本当に、無くてはならない存在になっている。
ふと、こんな疑問が浮かんだ。
「もし返却を忘れて電車に乗っちゃって、自分の街まで帰ったらどうなるんだろう?」
下車駅近くの返却スポットを検索してみると……
ない! ない! ないー!
ああ、やっぱり田舎だわ。ワハハハ
シェアの時代に思うこと
世の中は、どんどん「シェアする」風潮に変わってきている。自転車も、車も、オフィスも。
ふと、心の中で笑ってしまった。「いつかは、旦那もシェアする時代が来るのかしら?」
まあ、旦那のシェアはいいとして、レンタル費用はきっちり頂けるとありがたいですね。
では、また。
