ようやく雨が止んだ土曜日の朝、私はせっせと家族全員の洗濯物を回していると、子供たちは友達との約束に向けて、慌ただしく家を出て行きました。
今日は誰もいない平和な日常になりそうだ。ふふふっ…。
と安堵したのも束の間、夫が昨日帯状疱疹の予防接種を受けてきて、今日は仕事もそこそこに午後からぐったりとして布団で寝ています。どうも、副反応のようです。
夫婦で8万円の健康投資
予防接種を受けると決めたきっかけは、こんな会話からでした。
「ねえ、わたし帯状疱疹の予防接種、受けてみようと思うの」 ある日、私は夫にそう持ちかけました。
最近、友人たちの間で話題になっているのです。
「えっ、いくらするの?」
「四万円よ」
「うわっ、高っ!」夫の反応は予想通り。
正直、私もその金額を聞いたときはクラッとしました。
でも、何人かの知り合いが帯状疱疹にかかって大変な思いをしたという話を聞くと、やっぱり気になって仕方がありません。
「でもね、かかったら大変みたいよ。三ヶ月も寝込んだ人がいるんですって」
「へえ…」
「しかも、寝込むだけじゃなくて高齢になればなるほど、痛みが後遺症で残る場合もあるみたいよ」
夫の表情が微妙に変わります。
この反応、なんとなく分かります。
年を重ねるごとに、健康の話題が増えていく。
若い頃は「病気や健康」なんて別世界と思っていたのに、今や友人との会話の半分は健康ネタ。
なんだか寂しいような、でも仕方ないような。
一応報告までに予防接種のことを話したら、結局、「俺も受けるわ」って。
えっ、4万が8万に金額が跳ね上がるやん!?と心の中で呟きました。
転ばぬ先の杖
とは言え、私たち夫婦は予防接種を受けることにしました。「安心を買うのよ」と言い聞かせながら、クレジットカードを握り締めて病院に向かいます。
先生に簡単に副反応のことやら、予防接種の効果についてレクチャーを受けた後、滞りなく接種へと。
私は受けてしばらくすると注射をした腕に痛みと腫れを伴いましたが、日常生活はできる範囲です。翌日も少し腕が痛みましたが、まぁ想定内で安心しました。
しかし、接種後の今日、夫は副反応で一日グッタリ。
私も二週間前に受けたけど、あんなにひどくはならなかったな。男って案外弱いのかも。
本人は、「俺は大丈夫」って思っていたようです。笑。
とはいえ、本当に帯状疱疹になったらこんなことでは済まされない。
「転ばぬ先の杖」的なものでしょう。
情報って本当に大切
友人から聞いた話がきっかけで始まったこの予防接種。考えてみれば、情報って本当に大切。知らないことで損をする、なんてよくあることです。
私自身、友人からの情報がなければ、この帯状疱疹の予防接種の存在すら知らなかったかもしれませんし、ふーんで終わっていたかもしれません。
特に50代以降の方々にとって、たとえ予防接種を受けなくても、こういった病気の存在を知っておくことは非常に大事だと思うのです。
早期発見・早期治療につながる可能性があるからです。
私の友達がそうだったように、時に診断の遅れや誤診により、適切な治療のタイミングを逃してしまって後遺症を引きずるケースもあるのです。
お一人様、四万円の安心。高いような、でも安いような。
さて、病気になって寝込むことを思ったら、その分働くか!!と、勢いよく農場に飛び出しました。