タクシー運転手の雑談力
今日は親戚の葬儀のための、急遽、関西から九州に新幹線で向かいました。
無事、葬儀が終わり、葬儀場からタクシーで、久留米駅に向かう途中10分程だったでしょうか、タクシーの運転手の方と何気ない会話をしていた時のことです。
私は、大阪から新幹線でここまでやってきたことを告げると、その会話内容を察してか、次の「さくら」久留米発は50分先ですね。博多で乗り換えるなら、後、20分後にありますよ。と教えてくれた。
私は、えっ?と思って顔を上げて見ると、運転手の左側にナビと一緒にiphoneが立てある。そして、久留米から新大阪まで、ナビタイムで運転士が気を利かして検索してくれていたのです。
私は、このちょっとした心使いがとても嬉しく、
「これは、会社で導入しているサービスですか?」聞いたところ、自前だそうです。
よく見ると、若い運転手さんで、いろいろな所を言われても、会社で導入されている地図より、googleマップの方が、情報が豊富で便利なので、これを使って調べることも多いとか。
そういえば、大阪で、飲食店までタクシーで行く時は、こちらがgoogleマップ片手にタクシーの運転手さんに指示することも、少なくない…。
しかしながら、最近の携帯電話もさることながら、さりげない会話の中だけの情報で、顧客が何を求めているかを察する会話力に脱帽でした。
そして、駅に着く少し前にはメーターを上げて、まだ到着していないのに、◯◯円ですとアナウンスされた時は、感動して「御主やるなぁ〜」と心の中でつぶやいのでした。
私の方が深々と頭を下げて、車を後にしたのは、言うまでもないのです。
雑談力
このタクシーの運転手さんの例をみても、ほんの些細な事柄から、会話が弾んだり、嫌な思いをしたりすることが、おうおうにしてあります。
この運転手さんは、私が葬儀場から出てきたこと、これから駅に向かっていること、大阪からさくらの新幹線で乗り継ぎなしに福岡久留米駅まで来れるので、便利になったことをほんの数分喋っただけで、お客様にとって、何が必要な情報かを察し、さりげなく提供してくれる。
もちろん、運転手さんたちは、ある意味会話力の達人なのかもしれません。そう、価値ある情報の提供者といっても過言じゃないでしょう。
しかしながら、私たちもたった一つの言葉を添えるだけでも、言葉に気持ちが込められ雑談力がアップするにちがいありません。
もちろんTPOを踏まえての雑談力ですが、こんな言葉の種まきで心が和んだり、親近感が湧いたりするわけですから、出来るだけ気をつけていきたいものです。
あいさつにもう一つの言葉をプラス
例えば、朝、「おはよう」だけではなく、「今日は雨が降りそうですね〜」とか、「素敵な◯◯ですね」とか、それだけでも会話が広がり、場が和むに違いありません。
相手からの言葉がけを待つのではなく、自分からちょっとしたひとことをプラスすることが、相手の気持ちを和らげることにもなります。
提供したい有益な情報を渡すのは、なかなか会話力がアップしないと難しいようですが、こんな心使い一つを続けていくことが、ひいては自分のためになる。
そんなことを実感した日でした。