すぐにもらえる小さい報酬か?将来にもらえる大きい報酬か?
あなたならどっちを選びますか?
実は、行動経済学では将来の価値よりも現在の価値を重視する傾向にある人を『時間割引率の高い人』という表現をする様です。
確かに、将来のことなんてわからないから、今が大事やんか!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そんなに遠い未来でなくても、ついつい目先の事に囚われてやっていることも多いようです。
今日は娘の行動を見ながら、自分のことを振り返ってみました。
一人暮らしの食生活
昨日、久しぶりに大学生で一人暮らしの娘が家に帰ってきました。
夕飯を一緒に食べながら話していると、「ついつい体に悪いと思ってるんだけれどカップめんとかよく食べるようになったなぁ」って言うんです。理由は簡単で美味しくてコスパが良いからです。
「炊飯器もお米もあるんだから、たまにはご飯たいて、簡単なお惣菜をスーパーで買ってきて食べたらどう」と提案したんだけれども、娘はご飯ですらも真空パックのご飯を買って来てレンジでチンらしいです。
その理由は、こちらも簡単で食べたい時にすぐ食べられるからだそうです。
確かに、ご飯を食べようと思っても、お米を洗う→スイッチを入れる→ 30分から1時間待つ→やっとご飯と言うように、お腹をすかせながら1時間ほど待つのは至難の業です。
特に、仕出しのおかずが先にあるので、その匂いに負けて待つことができません。
ご飯を炊き忘れていたことありませんか?
私もそんな経験よくあります。
さぁ〜ご飯を食べようと炊飯器を開けてみると、ご飯がない!と言う時に気がつき、大慌てでご飯を炊くのですが、その30分が長いこと!
子供たちはしびれを切らして、ラーメンを作り始めたり、パンを食べたりしてご飯が出来上がった頃にはすでにお腹がいっぱい!(笑)
なので、確かに彼女の気持ちもよくわかるんですよね。
しかし、中長期的に見て、ご飯をきちんと炊いて食べるということが費用の面でも健康の面でも間違いなく良いに決まっているんです。
わかっていてもなかなかできないんですよね。特に一人だとついつい面倒になってきて。
例えばこの場合でしたら、朝からタイマーにして食べる時間をセットするとか、多めにご飯を炊いておいて冷凍にしておくとか、事前に準備すればいいんですけど、、、。
アイデアは色々とあるのですが、少しお金を出せばコンビニですぐに手に入るこのご時世、小さい時からそんな環境で育つと、ご飯をわざわざ炊くと言うことがとてもめんどくさく感じるようですね。
まぁ、共感したいところはいっぱいあるんですが、中長期的に見てどれだけリスクが高いか!!ということを懇々と伝えたかったんです。
でも、『だってめんどくさいやん〜』の一言で片付けられてしまい、はぁ、、、と思ったわけです。
よくわかりますそのお気持ち、、、。
中長期的にみて有利な行動を心がけて欲しいなぁ
将来の価値よりも現在の価値を重視する傾向にある人と言われれば、やはり、将来を見据えていろいろ生活設計をした方がいいやんかと思いますが、ご飯を炊くと言う行動一つとっても同じことなんではないでしょうか?
あまり強くは言えませんでしたが、それでもこういったことの積み重ねが将来いろいろなところで違ってくると言うことを解って欲しいんですね。
そして、ご飯を食べるひとつをとってもどっちが中長期的に見て有利か、を判断できる人になって欲しいなぁと思います。
まぁ、私もこの違いがわかったのは、最近になってからですし、お酒やタバコ、甘いもの、運動とありとあらゆるところにこの罠は転がっていますから、、、。
こうやって、失敗しながら繰り返し繰り返し学んでいくんですよね。
本当に、自分のことを棚にあげてですけどね。