フィードバックというのは、事実を客観的に伝えるということなのですが、その中でも、フィードバックをする際に、安全安心な場所ということが重要であることについて少し書いてみたいと思います。
ズボンのチャック、開いていますよ!の伝え方
例えば、ふと見ると、男性のズボンのチャックが開いていました。
このままでは、人前で恥をかいてしまうと思って、勇気を持って忠告しました。
どんな風に言うのがベストでしょうか?
「ズボンのチャック、開いていますよ」と言うのが、事実を客観的に伝えて、シンプルで良いですよね。
これが、コーチング的なフィードバックです。
もし、そこに指示や命令の感情を織り交ぜると
「ズボンのチャックが開いてるので、早く閉めたほうがいいですよ。」となります。
すると、その言葉を聞いた相手は、恥ずかしい感情と同時に、指導されているような気持ちになりませんか?
これでは、相手は素直な気持ちで、快くその言葉を受け取る事が出来ないこともあります。
まぁ、これは、単純な例でして、私もよくこのようなことをやっています。(笑)
相手のことを思いいってるんですが、言い方が指示、命令口調になってしまい、感情を慨すると言うまでも無いのですが、なんとなくやらされ感が残る時があります。
その結果、また同じことを繰り返したり、また、仕方なしにやっているので、私の言葉を素直に受け止めずらくなっています。
あ〜〜〜、反省。
次に、
「ズボンのチャック、開いていますよ」と笑いながら言うと、感情を織り交ぜて言っているので相手は馬鹿にされたと感じる場合もありえます。それでは。良いフィードバックとは言いませんよね。
スボンのことなら良く分かるんですが、ついついフィードバックをする際に、なんで出来ないの!?とイライラした感情が言葉や顔に出ていることよくあるなぁ〜〜と、これも反省。
こうやって振り返って見ると、言葉一つで、相手の行動が180度、良いようにも、悪いようにも変わりますよね。
安全、安心な場所設定とは
「ズボンのチャック、開いてますよ」と伝えるだけなんですが、皆さんは大声で、もしくは大勢の場所で伝えますか?
答えはノーですよね。
何故なら、相手が不利にならないように言う場所やタイミングを見計らうはずです。
また、同じ言葉のフィードバックであっても、人によって受け取り方が違うようです。
仕事なら、目上の方、同期の方、後輩からなどの関係性によって、同じ言葉でも心理的安全性と、忠告するタイミングや場所も選ぶ事が必要です。
よくやるのが、子供の前で父親を叱ったり、バカにしたりするすることなんかもそうですね。
「パパ、こんなところに服を脱がないでよ!」とか、
「ちょっと、遅くなるんだったら、ちゃんと連絡ぐらいしてよ!」とか、ついついイライラしている時は、子供の前で激しい口調で言ってしまいます。アルアルですよね。
これも、相手にとっても、聞いている子供にとっても心理的安全性にかけているなぁ〜〜と、書きながら反省してます。
自分をふりかえって
このように、言葉一つとっても相手に受け止めやすい話し方で、相手の印象は随分と変わることが、少しずつ理解できてきました。
わかる!と、出来る!は全く別物ですね。
フィードバックという手法を学んでも、生活の中に上手く機能しなければ、知識にしかなりませんし、人生を豊かに送ることもできません。
仕事でも、家庭でも上手く機能するように、注意深く自分を観察してゆきたいですね。
こちらが、先日コーチング練習会「フィードバック祭り」で学んだときに書いたものです。これからも、少しづつ言語化して行こうと思います。
押入れに住んでいる、あんみつ好きの居候やと思ってたわ