もし世の中に鏡がなかったら…
今や、ありとあらゆるところに鏡は当たり前のように存在しています。
もし鏡がなくても、ガラスに映った姿で自分を確認することができますし、洗面所に行けば、毎日、自分の顔を無意識のうちに見合わせています。
この鏡が、自分を等身大に映し出し、それを見たことで、今日は顔色が悪いなとかちょっと太ったなぁとか、髪の毛が乱れているなぁと、事実から、自分の感情に気づきを与え、行動に移すことが出来ます。
また、行動を起こすことで、体調管理ができたり、見た目を改善することで、良い対人関係を構築することもできます。
フィードバックという言葉の鏡
では、あなたの言葉に鏡というのはあるんでしょうか?
私たちは人と話してる時、夢中になって自分のことをついつい話してしまいがちですが、聞いている相手がどんな風に感じ、どう受け取っているかあまり知る余地はありません。
しかし、聞き手が感じたことを、相手に正しく伝えることによって、相手とのコミニケーションが飛躍的に伸び、より良い関係づくりが作れたり、相手の心の中で、ぐるぐる渦巻いている思考を俯瞰してもらうこともできます。
コーチングでは、それをフィードバックと呼ぶのですが、ではフィードバックの注意点について、先日学んだことをまとめてみました。
相手との信頼関係が成り立っている
フィードバックを上手く機能させるには、相手との信頼関係が構築されていないと全く機能しませんし、その為には、相手にとって、安全で安心できる場所作りであったり、受け取る準備ができているかを考慮する必要性があります。
フィードバックをするときの注意点
- 「私は、〜〜〜と感じます。」なのどのI(アイ)メッセージになってるかどうか?
- 自分に見えたこと、聞こえたことをそのままに伝える
- 今、自分に感じたことを、感じたまま伝える
- 相手のゴールに向かってのフィードバックであるかどうか
- 相手に受け取る自由があるというメッセージになっているかどうか
- フィードバックは、アドバイスでもリクエストでも、評価でもない
- 自分の直感力を信じて、伝えることができるか
フィードバックを何度も練習することで得られたもの
昨日は、コーチとしてどうやったらうまくフィードバックを相手の心に届け、それを受け取ったクライアントさんが、良い方向に機能できるかどうか?数十名のコーチ陣と一緒に練習したのですが、直ぐに出来る物ではなく洗練された語彙力が必要になることがわかりました。
また、言葉だけでは相手の心に響かず、視覚や聴覚もフル回転しないといけません。
6時間にも及ぶ、『フィードバック祭り』が終る頃には、ぐったりでした。
そして、この練習で学んだことを、セッションにも、実生活の場にも上手く活かせるようにしていきたいと思っています。
フィードバックが上手く機能すれば、クライアントが進みたい方向にしっかり向いていくことができますし、お互いの信頼関係も深まってくるのではないかと思います。
たった一つの言葉で、向かいたい良い方向にいくことが出来る言葉の力を大切に扱ってみたいと思います。