娘は、この4月から晴れて大学生になります。
娘との会話の中で、「私は本当は小学校の時、めちゃくちゃ賢かったんだー」て言いました。
確かに、小学校の時から、彼女に勉強しなさいと言った記憶がありません。
帰ったら勝手に勉強していたし、中学受験を希望していたので5年生位から塾にも行き始めました。勉強に対する姿勢は、何も文句のつけようのない子でした。
彼女曰く、小学校の時が1番ピークに、賢かったそうです。(自称)
しかし、彼女は意外とどんくさいところがあったり、右と左がなかなか理解できなかったのです。
それは、親からすれば大変不思議で、勉強などで賢いことをわかっているから、当然、常識的な事は知っているだろうと思って会話をしていると、冗談でしょう〜〜??って思うほど全くわからないんです。
例えば、「右にあるものを取って」っていっても、右がどちらかわからないのでもたもたしたり、掛け算も6年生になってもある部分がすっと出てこないのです。
悪気はなかったのですが、親からするととても滑稽だったし、こんなことも分からないの?と言った記憶があります。
そのくらい、本当に不思議だったのです。
子供は、その当時のことをぶっちゃけ話で話していたのですが、親や友人からそう言われるのが嫌で、どんくさいを直すと言うより、自分が賢いと言うことを隠すようになりました。
例えば、小学校の全国模試で国語が1桁台の順位なった事があるようです。本来なら褒められるのにも関わらず、親にも隠していたようです。
頑張ったら上のクラスにいけるよと、塾の先生に言われれば言われるほど頑張らないで、現行のクラスにとどまっていたようです。
彼女の話によると、「どんくさい自分をカバーするよりもできる自分を下げる方が楽でしたし、ギャップがない方が目立たない、すると、親や友人からも驚かれない。
それが自分にとって心地良かった」と話しています。
私はこれを聞いて、小さい時になんて子供を伸ばせない親だったんだろうか…と少し後悔しました。
子供は、親に気に入られたいという気持ちが働いて、頑張らないで、できない自分を装うことで目立たなくすることで、ギャップを埋めていたようです。
今となっては、すでに時遅しなのですが、親として、もう少し、広い心で子供を伸ばしてあげられたらよかったのかもしれません。
桜咲く
そんな子供も、今年の春から大学生です。
もし、その頃に戻れたら、そんな子供を褒めてあげたいですね。
入学おめでとう!