「ほら、見てみ〜。ちょっと、本を転写しただけで、売れっ子作家のワシと、君との違いがわかるやろ〜〜。
こうやって、些細なことから、人は変わり始めるんやで〜。
大きな一歩なんて、ありえへん。日々、0.2%改善したり、発見したりすることで、人生大きく変わっていくんやね〜〜。
あんた、勝間和代、知ってるやろ。その辺に本が散らかっていたから、わしの透視能力で見てみた。
彼女が言うには、毎日たった0.2%の改善が相乗効果で一年で倍になっていくって、言うとったやないかー。
すなわち、大きく変わろうとするから、逆に、変われへんにゃで…
無理せんでいい、ほんの些細な事柄を、ちょ〜っとづつでええにゃで…
そういえば、この家マージャンがないな〜。わし、今度、釈迦とマージャン大会する事になっているんやけど、いまいち、メンバーが揃わんねん。
それで、この本見て思い出した。和代ちゃん、プロらしいやん。
今度、拉致してこい。」
「い、いや〜。それは…」
すると、ガネーシャが
「君ね〜。わしの命令に逆らうのか〜。
だいたい、いま、わしが命令したけど、初めから無理って思っとたやろ〜。
無理と思う前に、どうやったら叶えられるか考えなあかんのちゃうか〜。
君、修行がたりんの〜。
そこが、和代ちゃんと違う点や!ええか〜、今度、会うたら、是非、大阪のメンバーもマージャンしたいと言うているから、必ず、拉致してくるんやで〜。
君、皆んなに応援されたいやろ〜。そしたら、それぐらいの努力とない知恵絞り出しや〜。」
「は、はぁ…」
「ほな、教えに入ろか。
『ブラックガネーシャ三大法則その2』
一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る
「うまくいっている人のやり方を知っていても、実行に移さへん人がほとんどやねん。
その理由はな〜、勝手に自分で無理って決めつけるねん。さっきみたいにな〜。
それがあかんねん。
何かをマスターする為に大事なことは、自分のやり方を一度『捨てる』ことやねん。
へんな理屈ばっかり言ってたら、無〜んにも成長しませんわ。
たとえ、年下であろうと、部下であろうと、皆んな凄いところ一杯持ってるねん。
一回、自分のそのちっぽけなプライド捨てたらどんだけ、人生が広がるか…。人生は、サラウンドスピーカーのように広がるで〜。
もう一度、言うで。
徹底的にまねろ!」
そういうと、ガネーシャは自分のブロマイドをおもむろに私に渡した。
いや〜、それ、ちゃいますやん!