昨日は元世界銀行副総裁の西水美恵子氏の、講演会にいってきました。
ここで得た素晴らしい体験を皆さんと共に共有していきたいと思います
人の世に変わらぬものは変化のみ
人の世に変わらぬものは変化のみ
世界銀行で副総裁として働き始めた当時、縦社会の仕事の敷居を変える事の難しさに西水氏はいきずまっていました。
この言葉は、ブータンの先代国王、雷龍王4世が謁見の際に彼女にこう説かれたそうです。
国も組織も人作り、ならばこそ人間の成長を生み出す社会的変化のために、一歩踏み出す勇気と決意を頂いた。と彼女は述べられました。
何故なら、まさしく、当時の貧困社会からブータンが危機的な成長をを遂げるには、まさしく国王が民衆の声を聞き、国家安泰の語源である”幸せ”を追求しておられるからだ。不幸な民が国家を騒がせる。自ら絶対君主制を放棄され、武力抜きの真剣勝負、国民総幸福量を国家の軸に置かれた。
どんな世の中になっても、自らを変化させ挑む。リーダーは常に前向きになって前進しなければいけない。そこには、
危機感を持つ
世の為、人のためのリーダーは自分に正直である。すなわち、ちょっとした違和感や変化を見逃すな。そして、流れを変える為には、本気で挑戦することである。
必ず、ついてきてくれる人がいる。自分に正直であればこそ、ついてきてくれた人と深いところで繋がり共有できる
リーダーシップの精神=チームの精神
人に好かれたいではなく、本気で一体となるチームを育む。
企業であるならば、お客様の目線をお客様な立場に立って熟知しないと会社は潰れる。
社員が一丸となって何かを共有し、深い繋がりが出来た時、言葉は言霊を乗せる。
彼女は、この改革を進めるにあたり、上司が変わらないと何もできないと悟り、貧困生活を管理職員に体験させました。
来る日も、来る日も、生きる為の労働と飢えを偲ぶ為のわずかな食べ物、今まで知らなかった貧困世界を知って、自分達がいかに無知であるか、罪悪感に打ちのめされたそうです。
このような体験をする事で、知るから共有するに代わり、奇跡が起こったのです。
お互い本心から思いやり、違うからこそ尊重しあって、1+1=2ではなく、千、万、億になる本物のチーム精神。
目的は一つである。
さかさまになりなさい
世の為人のために動くリーダーは人の身に身を置く。
ピラミッド型の会社組織ではなく、逆さまの視点を努力して持ちなさい。
目的と手段を混同してはいけない。
国家、社会における経済成長は目的ではない。これは幸せを追求する為の手段である。
豊かさは物質的+非物質的のバランスの元にある。すなわち、偏ってはいけないのです。
組織の形を変えるには、一人ひとりの声を汲み取り、ビジョン作りを組み上げていく。
現場の声を誘致して、世界規模で考える。深いところで、共有し繋がる。組織はどこから見ても透明で、ガラスのブドウのようである。
職員の幸せを考えるのではなく、職員の家族単位で考える。
何故なら、自分という存在はたったひとつである。ここに、人間としてにの幸せとプロフェッショナルとしての幸せいずれも大切だからだ。
各々の幸せを追求する事によって、企業はダイナミックな成長を遂げる。
まとめ
彼女の締め括りの言葉の中で、
16年間、自分で変えられる事は変えていきました。
本当に変えたい事があったら、何処にどういう味方がいるのか戦略的に考えなさい。自分より上の立場の人を変えるには、勇気と本気度が必要です。
自分の為? 認められたい?地位?
それでは人は動きません。
本当に信念を持つ事が出来たなら、踏み出す勇気が必要です。
私は、常に辞表を胸に入れて、捨て身の挑戦をしてきました。
大きな事を考える必要はないのです。
何に情熱を注ぐか?
ひとつでも見つけて、没頭する。
楽しみ、学び、自分で自分を磨く。
マクロで物を考えてはいけません。
自分の出来る範囲で、小さな社会を良くしていく事から始める。
それは、ほんの小さな小さな積み重ねです。
幸せって、家族だったり、友人だったり‥
人間の幸せってそんな物です。
本当の幸せは、お金では変えられない。
お金=幸福度ではないが、目的と手段を間違えてはいけないと。
軸のある女性はいつまでも美しい。それは性別、人種、国境を越えて、ダイヤのごとく、いつまでも輝き続けている。
実際にお会い出来て、本当に良かったと思える、そんな西水 美恵子さんでした。
感謝です。