今日はお友達のお家にお邪魔して、鉄火味噌を作ってきました。
鉄火味噌は、一言でいうと根菜類の野菜をみじん切りにして、八丁味噌とごま油で炒ったふりかけです。
本当にご飯によく合い、生姜やごぼう、人参、蓮根が入ってるいるので、身体に大変よく食べると身体がポカポカあったまります。
野菜をみじん切りにする??いや〜ペースト状にするまでに、手作業で30分から1時間ほど細かく切り、全ての野菜をフライパンで炒る作業が約1時間、一人でやっていたら挫折してしまいそうな作業です。
なので、皆んなとのお喋りはとても大切!いろんな情報交換や、野菜中心の食事メニュー、いや〜みんなでワイワイ作ることが本当に楽しい1日間でした。
肝心の鉄火味噌は出来上がったものの、殆ど喋り過ぎて、レシピもあったものではありません。何だか知らないけど、喋ってるいるうちに、友人が手際よく仕上げてくれたので、本当感謝です。
さてさて、楽しいだけでは今日の学びはありません。
帰りがけに友人が貸してくれた本です。
働く女性と家庭を両立して行く為の信念が書かれてあると言っても過言ではないのでしょうか。
昭和初年にまとめられた本ですが、時代が変わっても家庭生活に生かして行くことができる家計整理家事整理の根本は少しも変わることがないそんな時間を超えた言葉です。
羽生もと子著者作集より、
時間の予定
家事整理の第一の要点は、仕事の予定でございます。そして第二の要点は時間の予定でございます。家事における仕事の予定が家計における予算と同じであるとうりに、時間の予定もまた家計の予算と同じものです。われわれの収入に限りがあり、生活費に限りがある。それで家計予算が必要であるように、われわれに与えられている時間にも限りがあります。その限りある時間に、きちんとした予定のある家庭の少ないことを思えば、心細い気がします。すなわち家事の不整理がそこからくるでしょう。また家計予算において、一費目の費用が皆になかったからといって、ほかの費用を流用したら、それこそ一家に経済が無茶苦茶になってしまいます。それと同じ理由で、朝するはずの仕事を他の時間にのばすのは、ほかのことのための時間を流用するのですから、家事不整理のもとになるわけです。…本文略
日々の時間をどう使うかという予定がちゃんとできていて、主婦も家人も心を合わせ、その励行に熱心ならば、その家庭は遠からず、各家人の能率は高くなり、仕事の工夫も上手になって、時間に余裕のある家になるのですが、反対に、現在のところでは人手が多く、仕事が間に合ってるようでも、時間のくぎりくぎりがよくなっていないなら、知らずしらずのあいだに、家人の心に時間の観念がなくなって、その結果能率も低くなり、仕事の工夫も下手になっていきます。そうしてどんなに人手を増しても、年中間に合わない家が出てきます。収入が足らない家があるように、人手がいくらあっても足らない家があるのです。それは時間を粗末にした罪だと思います。巻頭の言葉より
私どもはいつからでも新しくなることが出来ます。朝に道を聞いたら、夕を待たずに実行すれば良いわけです。一人一人真剣な主婦になりましょう。私たちの家は私たちの城です。一つの城を預かっている自分たちは、楽しんで自分の城の中を立派にしましょう。まず一つの部屋を綺麗にしても、すぐと目に見えるから愉快です。目に見える家事にばかり興味を持って、精神的方面の経営をおろそかにするのは、危ない崖の上に大きな家を建てるようなものですが、目に見えるところからはじめて、目に見えないことにおよぼしていくのは順序です
本には、解説など必要のない、素晴らしい言葉がちりばめてありました。
明治に生まれた女性が、時間管理について、また、主婦業についての重要性について時間を超えて共有できる本でした。