生活するために、皆さんは少なからずとも稼いでいらっしゃると思います。
しかし、そこをもう少し深めて考えることで、会社に雇われない考え方を身につけることができます。またもし、その会社がどうなっても生きていけますし、自らの意思で自らを決めていくことができるのです。
稼ぐとは、お金儲けだけではなく、自分の将来性や可能性を高めることができる行動と言っても過言ではありません。
ただ働くという労働生産から知的生産へ、是非変えて生きたいものですね。
稼ぐってなに??
先日、十数名の友人たちとの会話で私は、サラリーマンと事業主でどうしてこうも考え方が違うのだろうか?と、違和感を覚えました。
私が、「やっぱり稼がなあかんやろ〜」っていうと、「いや〜、稼ぐより大事なことあると思うねん」との声。
確かにそうです。
「でも稼がないと、生活できひんやん?!」と思っていると、「でも、生活の質を高めるのも大事やん」との声。
しばらく沈黙の中で、私の頭の中はグルグル回っていたのでした。
事業主とサラリーマンはお金の関係性が全く違う
特にお金については、事業主とサラリーマンとでは、価値が全く違うのです。
まず、事業主はお金を得るために、ある程度の投資が必要になってきます。
物を売るには、仕入れが、物を作るには材料費が、知識を売るには自己投資が必要になってきます。
また、最初に投資しても、どんどん改善していかないと物は売れ続けませんから、あってもあっても再投資をします。
『お金は、あるような無いような、、、』そんな中で毎日生活しているわけです。
反対にサラリーマンのお金の使い方は、、収入の中でいかに使うかを考えるわけです。
ぼんやりとでも、将来どれだけの資産が残せるか?が読めてくるので、
その枠の中で自分の生活をどうやって向上させるかを考えるわけですから、稼ぐことよりも、使うことに注力するのです。
これは、すでに、稼ぐということをやっていて、それなりの収益があるからなんですね。
では、事業主はなぜ?稼ぐことに固執するかというと、たとえ、会社からお給料をもらっている社長でさえ、自分の財布=会社の財布という感覚を持っているのです。
社内のテーブルに置いてあるペン一つとっても、それは会社のものでもあり、社長のものでもあるのです。
経費削減を考えたり、効率の良い商品を探すことを無意識のうちにしています。
当然、自分の生活費以上に慎重にお金を使いますし、利益が出れば、それを再投資に回し、どんなことがあっても生き残れるように会社の体幹を鍛えていくわけですね。
また、事業主が、稼ぐことを抜きにして生活すれば、自分の生活はもとより、働いている従業員の生活を脅かすことになるので、それなりの責任も伴います。
このように、使用するお金の範囲が全く違うのです。
簡単にいうと、自分のお金=会社のお金 なのです。
立ち位置が変われば、主張する争点が変わる
このように、一見意見が別れたかのように見えた、稼ぐという考え方ですが、自分の立場が違うと主張する争点が変わり、意見が全く分かれるようですね。
しかし、ここで大事なことは、稼ぐという定義よりどんな立場であっても、自分が経営している気持ちを持つことで、電話対応ひとつとっても違ってきますし、お金を使うという感覚から、お金を掛けるという費用対効果を常に考えるようになってきます。
そうすると、節約というとお金だけを考えてしまいますが、時間であったり生産性であったりと、様々な要因を考えることができるのです。
この考え方によってもたらせるもの
サラリーマンは、そつなく勤めれば、定期的にお給料がもらえますが、それ以上でもそれ以下でもないのです。
しかし、稼ぐことの概念を変えることで、会社に雇われない考え方を身につけることができます。
仮に、その会社がどうなっても生きていけますし、自らの意思で自らを決めていくことができます。
大切なのは会社ではなく、自分の将来性なのです。
そういう意味で、稼ぐという考え方はとても奥が深いなぁと思っています。
ただ働くという労働生産から知的生産へ、是非変えて生きたいものですね。