ガネーシャママ大奮闘!
「オギャー、オギャー」「べろべろべろ、いない、いない、バーーー。」
赤児の泣き声とガネーシャのあやし声が聞こえてきたのです。
玄関に駆け寄ってみると、案の定、ガネーシャが赤ちゃんを抱き抱えているのです。
「何やってっるのガネーシャ??」と、鳩が豆鉄砲加えたかのような顔で、ガネーシャに問いかけました。
「 わしか?見ての通りや。子守りしてまんねん」と、
「えっ?!
子守ってどういうこと?」
と吹き出した。
大体、ガネーシャの子守はしても、ガネーシャが子守をするなんて考えられへんわ! そう考えると、笑いが最高潮に高まった。
その笑いを聞いたからかどうか分からないが、泣いた赤子が泣き止んでるではないですか?
ようやく落ち着いた頃、「ちょっと貸してみてみぃ〜。ガネーシャ」と、アカチャンを包み込むように抱き上げたのです。 赤ちゃんのほっぺは、ぷにゅぷにゅで、触っているだけでこちらまでが幸せな気持ちになった。
「ガネーシャ、ほんまに何してるの?珍しいやん、赤ちゃんなんか抱いてるし」
大体、ガネーシャが抱かえるのは、大好物のあんみつと、お酒ぐらいなものなのに、、、、。
育児は、教科書どうりにいくか?!
「いやいや、ちょっと実験してるんや。」
「 えっ?実験?? 」
「
そうや、子育ても教科書通りに行くかなぁ思って。
近所から、ほら、斜め向かいの焼き肉屋の娘さん、先日子供生まれたって言ってたやろ。
今日、ご飯食べにいったら、ちょうどおったから、ちょっと拝借してきたんや。
そやけど、子育てちゅうもんも、難しいもんやなぁ〜。
育児書にはなぁ〜、泣いたら、お腹が空いているか、おしめが濡れて気持ち悪いか?確認せよて書いてあったから、ミルクもやったし、押入れの取り替えた。
だのに、まだ泣いておる。こっちが、泣きたいくらいやわ。
いや〜、えーー、オバハンがおってくれてよかったわ。」と、ガネーシャがほっとため息を漏らすと。
「は〜〜!
何言うてるの?この子は、眠たかっただけやん。
そやのに、ガネーシャにいらわれて、なかなか寝付かれへんかったから、イライラしていたんちゃうか。
ほら、今ではこんなにスースー寝ているやん。」と、赤ちゃんのさっきまでとはうって違う天使のような寝顔を見せると、
「 ほんまや、さすが、3人も子育てしただけあるなー。キャリアがもの言うのか!」と、感心している様子です。
珍しい、ガネーシャが、私のことをほめてくれるなんて、、、、。
「ガネーシャ、ところで実験てナニ?」と聞き返すと、
いやー、最近、起業塾ちゅうのがネット広告で出てるやろ、いろいろ調べたやけど、塾で教わったとおりに起業しても、成功するのかなぁ〜?と思って。
わしゃ、神様やからなんでも成功するんやけど、勉強したとおりにすれば成功するのか?って思ったから、そや、子育てでやって見たろうと思いついたわけや。
そやから、神様パワーは出してません。
子育てやったら、一日ほど近所の子供借りてきて、本通りやってみたら、成功するかなーおもてな。
そしたら、1時間をせずにギブアップや」
起業は新米ママと一緒
「ハハハハハ、、、、。 そりゃご苦労様。
私から言わせれば、起業より子育てのほうがもっと難しいと思うわ。
だって、起業は失敗してもお金だけ。
子育ては、子供の人生がかかっている。おいそれとは捨てることができひんやんか。
」
「ほう、おまんはんも、たまにはええこと言うなぁ。 と、ゆうことは、起業家よりも主婦のほうがえらいかもしれへんなぁ。 」と、納得したガネーシャをみて。
「ほんまやなぁ、ある意味そうかもしれへん。
女性は、子供を必死で育てるから、自分がどれだけ価値ある存在か気がつかずに生きているのかもしれないね。
それに、育児書は参考になるけれど、子供によって、様々なケースがあるから、臨機応変な対応が望まれる。
確かに、知っているのと知らないのでは大きな差があるけれど、実際にやってみたら、全く違うこともようあるわけで。
ケースバイケース
柔軟に、対応していくそんな精神が大切やね。 」
と、ガネーシャを前に説教している私がいた。笑
しかし、赤ちゃんは抱くだけで心が癒されるわぁ〜〜。たまにで、ええけどね(^ ^)