私の住んでいる街は、奈良県の山間部で今朝も最低気温がマイナス6度でした。
大阪に比べると5〜7度気温が低く、夜から雪が降りだすと、早朝の凍結で、パートさんの出勤がなかなか揃わないこともしばしばあります。
もちろん、無理して来る途中で事故でも起きたら大変なので、こんな時は自己判断で出勤をお願いしております。
このように、ある程度自由にできるのも冬の育苗シーズンだからこそと言えるのですが、人員削減から雇用拡大に意識を変えて、ゆとりを持たせたことも一つの成功パターンだったかもしれません。
精神的欠乏の罠
忙しい時に限って、「子供が熱を出しまして、、、。」とか、「雪でこれません」などの諸事情によってスタッフが来れない事がよくあるものです。
朝から、これをしょう!と張り切って仕事の段取りを考えていたものの、欠勤の連絡でテンションがぐっと下がってしまう事ってありませんか?
特に仕事が立て込んでいる時は、緊張の中で仕事をしています。そんな時に輪をかけたようにこのような電話連絡が入ると、テンションも下がりますし、それ以上にもっと張り詰めた緊張状態が続くので、イライラして他の人にあたったり、判断力や優先順位がにぶってしまいます。
回避できるようにゆとりが大切
以前は、経費削減のために、人員を出来るだけ少なくして、仕事をしていましたが、最近では、小さなお子さんをお持ちのお母さん達を雇用したので、勤務時間が随分短い人もパートさんとして働いておられます。
すると、思ったように仕事がはかどらない時もあり、人員は以前の倍に膨れ上がりましたが、一年間ほどの長いスパンで見ると、緊急な対応の時に人数がいる方がなんとか対応できる事がわかりました。
このように、ゆとりというのは短期的に見ると全く利益の生み出さない余計な事のように思えますが、中・長期的に見ると誰かが誰かのカバーに回れるという、信頼感や安心感が生まれてきたように思えます。
ITも屈指した連絡網
そして若いお母さん方が入ってきた事で、連絡網として使うのがLINEです。
ほとんどの方がスマホを使用していらっしゃるので、使いやすいようですし、ちょっとした連絡や注意事項はこちらのLINEから情報を流します。
と言いますのも、雇用人数が増えると、誰に言ったのか、言わなかったのかがわからなくなってくるからです。
グループでLINEをしていますので、こちらは全体の連絡事項だけになりますが、それでも、お互いのコミュニケーションは随分楽になったと感じています。
事務員とのデータ共有はevernoteで
皆さんもよくご存知のevernoteですが、こちらには毎日の作業日記と、決算期の在庫、名刺などが共有できる他、私が外で作業をしている時はラインで写メを送りメモから、文章に起こしてもらっています。
名刺も頂いたら、そのままにせず、evernoteから写メを撮るとそのまま名刺ホルダーに入っていきますから、後からの検索も簡単にできるようになりました。念のために名刺は残してありますが、それでも、ほとんどの名刺を見たためしはありません。全て、evernoteにて検索し、データーを抽出しているのです。
最近では、iphoneの音声入力も良くなり、事務員への連絡事項は気が付いた時に、ラインに音声入力で、メモ代わりに入れておきます。
このようにすることで、わからない時のみ電話がかかってくるので、相手の時間を搾取することなくスムーズに作業が進みます。
また、出勤予定もお互いに共有しながら、仕事の分配を考えています。
このように、農業という分野でさえも、携帯電話のアプリを利用してコミュニケーションが上手くできる時代になってきたことをヒシヒシ感じています。
そして、このような便利なツールを上手く使うことで、時間にゆとりができたりするようです。
もちろん、このブログを読んでいらっしゃる読者の方は、そんなの当たり前やんって思われるかもしれません。
しかし、20代から70代の幅広い雇用体制の中では、臨機応変に人に応じて対応していくことが、よりつながりのある社会で生きて行く一つの技ではないでしょうか。
さて、こちらの投稿は、ここ数年間に感じたことから、小さな改革の一歩です。
宜しければ、お読み下さい?