前回のブログで、私の父(76歳)が脳卒中で倒れ、只今入院中であることを書きました。
何かあった時は、本当にどこに何があるのかさえもわからないのです。
やはり、年齢と共に断捨離が必要になってくるのではないか?と感じている今日この頃です。
特に高齢者になればなるほど体力も落ちてきますし、思考も緩慢になり、全てが『ま、いいか……』になりがちです。
そんな時こそ、夫婦や子供がある程度主になって、なかなか入り込めないプライベートな所にも、メスを入れていく必要性があるのではないか?と感じています。
御夫婦間では、そのような話をされている方も見受けられますが、どちらか片方の方が亡くなられますと、私の父親の様に何かあった時は、あたふたしてしまうのが現状です。
我が家の断捨離
実は、嫁ぎ先にも93歳になる祖母が今、老人ホームに入居しております。
一年程前、急性肝炎で病院に搬送され緊急手術を受けましたが、元々認知症と長期の入院で足腰が弱くなり、今は、施設で過ごしています。
祖母の部屋は手付かずのままで、いつ帰ってきてもいい様にある程度の掃除だけはしていましたが、この件以降、祖母の部屋を整理することにしました。
結局、いざ入院準備といっても、祖母のタンスから洋服は取り出したりしましたが、殆ど購入したのが現状です。
今まで、施設に入居する際ある程度の洋服は買って施設に預けていますので、特に、祖母のタンスを開けることはしませんでした。
しかし、よくよく考えてみると、既に認知症になっているので、以前の古い衣類について執着があるわけでもなく、やはり脱ぎ着し易い洋服の方が良いので、家族の了解を得て、一つずつ整理してみました。
出るわ、出るわ、お宝の山??
元々、夫婦で生活していた部屋でしたが、7年前に祖父が他界したので、その部屋には、祖母ひとりでした。
祖母は綺麗好きで、季節の移り変わりには必ず衣替えをしていましたが、認知症の進行が進むと、同じ様な洋服を洗濯せずに着ることが頻繁になりました。
しかも、夏でも長袖の洋服を着たりしていました。
よく、「暑いから半袖にしたら?」「部屋、クーラーつけようか?」と聞きましたが、「いや、いいねん。そんな暑ない。」とのこと。
年齢と共に体温調節の機能が低下し、暑いとかあまり感じなかったようです。
私たちも、出来るだけ注意していましたが、なかなか言うことを聞いてもらえず、掃除も衣類の交換も、必要最低限になっていったのでした。
今回は、今まで使っていた衣類の整理を試みてみました。
するとどうでしょう。
出るわ、出るわ、お宝の山??
お誕生日だとか、プレゼントだとかでいただいた、真っさらの洋服がたくさん出てきました。
大事にしまっておいた事すら、忘れているんですね。
そうなんです、タンスの中は、真っさらの洋服か、散々使い古したシャツや下着が出てきました。
それに加え、7年前に他界してしまった、祖父の衣類が押し入れの奥から出てきました。
祖父の衣類は形見というより、高齢のために単に整理するこ事態ができていなかったのです。
そこで、ある程度の衣類を処分し、祖母の衣類がいつでも、誰でも取り出しやすいように一箇所にまとめました。
思い出の品である写真や、子供たちが描いた絵などは箱に入れて、ホームに時折持って行ってあげようと思います。
断捨離後
結局、燃えるゴミが45literで8袋、衣類が11袋ありました。
今では、まだ帰ってこない祖母を待っているかのようにすっきり、何も無い和室になっています。
そして、時折、カーテンを開けて襖から吹き抜ける風を感じながら、祖母が過ごしてきた長い年月が今でもゆったりと流れているかのようです。