調子に乗ってダイエットを開始してから3週間。
毎日が自己肯定感の上がりっぱなしで、「やればできるんだ!」という気持ちが止まらない。
これからどうなるか、すごく楽しみ♪
たった2キロほどの体重減少が、私の気持ちをこんなにもワクワク弾ませてくれている。
とはいえ、これがずっと続くとは限らない。
本当にタンパク質中心とカロリー管理だけで大丈夫なんだろうか?そんな疑問も湧いてきた。
登り慣れた山での出来事
そんな時、ある事件が起こった。
ある休日のこと。
「今日も気持ちはよし、頑張るぞ!」という感じで、コールスローサラダ、ゆで卵、納豆と大根おろしを食べて山に向かった。
先週も同じ山に登ったので、もう少し楽に登れるかなという期待感もあった。
しっかり朝食もとったし、携帯食としておにぎりと羊羹、お水をリュックに詰めて、いつもの調子で登り始めた。
「体調も万全だ!」
と、思ったのも束の間。
お腹がいっぱいの感覚で、どうも気分が悪くなってきたのだ。
「おかしいなぁ…」
そう思って一休みしながら、また少しずつ山を登り始める。
そんなことを3、4回繰り返したと思う。途中で断念しようかとも思ったが、いつも登ってる山だからと、休憩をとりながらゆっくりと登ることにした。
本当に不思議な感覚だった。そんなにたくさんご飯を食べたわけでもないし、食後2時間ほど経っているのに、まだお腹がいっぱいでスッキリ感がない。まるでバイキング料理を思いっきり食べた後、さぁ、これから走って!と言われる感じだ。ふぅ…
山を登り始めて1時間ほど経過した頃、ようやくお腹がこなれてきた感じがあった。
そっか、今日はタンパク質中心で食事をとっていたから、お腹がかなり持っていて、急に運動したもんだから気分が悪かったんだなぁと。
「そういえば先週登った時、何食べたんだろう?」
思い起こすと、先週は玄米おにぎりとバナナだった。
でも今日は、タンパク質中心の食生活を始めていたから、ご飯類を全く食べていなかった。
「通りで腹持ちが良いはずだわ」
以前も、タンパク質中心の食事の後は気分が悪くなって、こなれるまでに辛い思いをしたことがあったなぁと記憶が蘇る。
「ああ、登山や朝からの運動をする場合には、エネルギー源となる糖質が必須なんだなぁ」
この時、しみじみ思った。
ご飯やうどん、バナナのように、簡単にエネルギー源となる糖質をとっておくことで、パワーも出るし、運動すればすぐにこなれて胃の中も軽くなる。よく、マラソン選手が朝軽くこういった食品を食べてレースに挑む気持ちが、体験を通して理解できたのだ。
友人の言葉が蘇る
帰ってから、「栄養素」という言葉が気になっていた。
以前、友人からダイエットを始める頃「みっちゃん、もしかして栄養失調なんじゃない?」と言われていたからだ。
友人の解説によると、春からは1ヶ月に2、3回は軽く登山に行っていたし、普段は毎日10,000歩くらいは軽く歩いていた。一緒に過ごしていて、そんなに大食いでもなさそうだし、全体から見ると「足りないのは栄養素だ」と言う。
「そんなバカな…」
私はその言葉を思い出すたびに、心の中で打ち消していた。
「私が栄養失調だって?」
いつも旬の食べ物を作って食べたり、ほとんど外食もしない。むしろ健康的で良いものを食べていると思っていた。
ただ、ダイエットを始めてからタンパク質を中心として、カロリーを大まかに守るようにしてから、確かに2キロは減っていた。でも、本当にこれだけでいいんだろうか?そんな疑問も湧いてきた。
「カロリー神話」と言われるように、カロリー中心の生活は痩せないと言われている。
カロリーではなくバランスが大事、栄養が大事だということは以前から知っていた。
そういえば昔、若かりし頃にダイエットを試みた時に買った「カロリー計算表」というのがあったなぁと思い出した。
分厚い本で、この食べ物は何キロカロリーで栄養素はこのくらいと書いてあるのだが、パラパラとめくっただけで全く続きはしない。
「ふーん」とは思うが、毎日毎日食べるものを記入してカロリー計算なんてもってのほかだった。
その当時は「大体これぐらいのカロリーなんだね」みたいな雰囲気はつかんだものの、それ以上はどうすることもできなかった。
だが、今では「あすけん」というアプリで、写真やバーコード、または自分で検索すると、あらゆる食品、特にコンビニに並んであるようなものは、簡単にカロリーと栄養素があっという間に表示される。驚きだ。
「とりあえず、今自分のとっている食事がどのくらいの栄養素なのか知ってみる必要がある」
そう思った。
恐る恐るの有料課金
ということで、恐る恐る有料課金をしてみる。
「わはははは」
今から考えるとたった月480円なのに、やっぱり初めてやってみるというのは、ちょっと怖い。
すると、表示がカロリーと成分表の2つが示されるようになった。
実際に食べたものを検索してみると、確かにカロリーは少なめでも栄養素があまりなかったり、逆に多くても自分にとって必要な栄養素が含まれている場合もあるということを、一瞬で知ることができた。
「すげー、一瞬で答えが出るなんて!しかも、たった月500円未満で色々知れるなんて!」
一昔前までは考えられないことだった。
加えて、AIが裏で動いているので、今不足している栄養素やそれはどの食品を取れば良いのか、また、1日摂取した栄養バランスについてコメントしてくれたり、励ましてくれたりしている。
「おーーー!私の秘書さんがここにもいた!」
と、感心したのでした。
数字で見えてきた真実
栄養素を見ながら食事をすると、身体に良い食品でも過剰な摂取はやはり身体に悪いということがわかってくる。
例えば、ナッツやドライフルーツはビタミンや鉄を摂取できて、少量なら美容食としても健康に良い。でもそれはほんの僅かな量であって、美味しいからと言ってバクバク食べると、ナッツは脂質、レーズンは糖質が過剰に含まれており、カロリーどころか太る原因になると、数字を見て改めて理解できるようになった。
要するに、今まで「身体に良い」と言われていたものをバカ食いすると、健康的な食事ではなくなるというさじ加減が、徐々に知識と共に理解できるようになってきた。
頂き物のケーキもほとんどが糖質と飽和脂肪酸の塊なので、食べた瞬間は幸福になるが、その日一日それを「なかったこと」にするには、カロリーコントロール、すなわち単にご飯や夕食を少なくするだけでは済まないことも、栄養素の面から理解できるようになってきた。
この、数字で評価されることと、それが他人からではなく自発的に自分でジャッジできることが、よりダイエットを継続するためには欠かせないルーティンとなった。
「カロリーよりも栄養素」
そう言われることが、ようやく腑に落ちたのだ。
人と自分はそもそも環境が違うし、食べているものも違う。
だから、どんな栄養素になっているか、これは実際アプリに打ち込まないといけないが、その手間を省みてもあまりある代償だった。
「とにかく、これを続けて見よう」
続けた先に、健康的な食生活が手に入るかもしれない。そう思うようになったのだ。
ダイエット開始から3週目、やったこと
• あすけんのアプリの有料課金で、自分の食べた物の栄養素を知ってみる
気がついたこと
「○○ダイエットが身体にいい!」
「○○を食べると健康だ!」
嘘じゃないけど、それも限度があることを知った。
自分のライフスタイルに応じてカスタマイズするには、とにかく今食べている物の栄養素を知って、自分のスタイルに上手く溶け込ますにはどうしたらいいのか?という課題が見えてきた。
やることが見つかると、また、ワクワクしてきた。
これからどうなるのか?
とても、楽しみだった。
