「あ、やっぱりあれ買おう」
そう決めたのは、昨日の朝一番のことだった。
以前から気になっていた「プラウドノート」。
ずっと心の片隅にあったものの、「まあ、いいか」と先延ばしにしていた。それが、ちょっとした認識の違いで予定が狂ったことをきっかけに、一気に現実味を帯びてきたのだ。
すれ違いが生んだ混乱
事の発端は、ミーティングでの認識のズレだった。
大抵の会議では誰かが議事録を取っている。
決まったことや懸案事項はきちんと記録されている。でも問題は、それが大したことではないとシェアされていないことだった。
その場で話していた私は、てっきり他の参加者も同じように理解していると思い込んでいた。ところが、聞いている側にとっては「ただの雑談」にしか聞こえていなかったらしい。
認識のすり合わせが全くできていなかった結果、ある仕事の見学スケジュールを変更せざるを得なくなった。
せっかく予定を立てて調整していたのに——。残念どころの話ではない。
他人事だった「いつか」
以前から薄々感じていた。レコーディングで文字起こしをして、それをみんなにシェアできれば、お互いの認識のすり合わせにも、参加していない人への情報共有にも役立つはずだ、と。
でも、その時はどこか他人事だった。「いずれ必要になるかもしれない」と思いつつ、「まあ、いっか」とやり過ごしていた。
頭の中でモヤモヤしていたその朝、ふと思い立ってプラウドノートについて調べ始めた。
セールは逃したけれど
調べてみると、セールはもう数日前に終わっていた。
「ああ、タイミング逃したな」とちょっと残念に思った。
でも、せっかく買おうと決めたのだから——そう思って調べ続けると、なんと2025年10月14日に新バージョン「Plaud Note Pro」が発売されていたことがわかった。
Plaud Note Proは、AI搭載の録音デバイスだ。
会議や講演、日常会話を高品質で録音し、その場でAIが自動文字起こししてくれる。
さらに、議事録の作成や要約、タスクの抽出まで自動でやってくれる優れものだ。
スマホアプリと連携すれば、録音データをすぐにシェアできる。まさに私が
求めていた「認識のズレ」を防ぐための道具だった。
しかも価格は30,800円。旧バージョンとの差はわずか3,000円ほど。
「これは買うしかない」
その日のうちに、ポチッと購入ボタンを押した。
声が、文字が、つながりを生む
最近、音声入力でブログを書くことを続けられている。
会話や講演会、ミーティングをどんどん記録していけば、みんなとのシェアにもつながるはずだ。
AIを活用して英会話を始めたり、まとめサイトを簡単に作れたりする今、AIは私の生活に欠かせないものになっている。
振り返ってみると、話したことを見直す機会は意外と少ない。
セッションでも「話したら話しっぱなし」ということが多い。
でも、こうして記録を残しておけば、何を話したのか、何を考えていたのかが文字として残る。すると不思議なもので、自分の考えがさらに深まっていく。なのでセッションではZOOMの場合は録画機能から文字起こしをして、記録としてクライアントさんと共有しています。
それがAIを使えば、一瞬で、しかも安価にできてしまう。この時代に生きている私たちが味わえる、最高の恩恵だと思う。
これは享受するしかない。
待ち遠しい到着
今、こうしてiPhoneのメモアプリで音声入力している。
自分の考えが文字として残ること、それがみんなと分かち合えることで、いろんな考えが共鳴し合って良い方向へ流れていく——そんな予感がしている。
ミーティングや講演会で記録してそれをきちんとレポートにすることに面倒に感じることもある。
でも、Plaud Note Proがあれば、他の人へのレポート作成も一瞬で終わる。そう思うと、なんだか嬉しくなってくる。
あれだけ先送りにしてきた購入なのに、一旦ポチすると途端に早く欲しいと、喉が渇いた子供のように駄々をこねている自分がいる。ワハハハ。
そして散歩の途中、氏神様への参拝に行ったら、境内でアケビを発見した。
すぐ手に届きそうな、美味しそうなアケビ。でもこれは境内の神様のものだからと、我慢、我慢。
いずれも、大人であっても歯がゆいものである。
勝手なものだなぁと思いながらも——
早く届かないかな。と、恋焦がれて待ち侘びる秋