最近、停滞していたブログの更新が、不思議なほどスムーズに続いている。
もちろん、ダイエットの記録を残したいという思いもある。
自分がどんなふうに痩せていったのか、その軌跡を追いたい。
でも、本当の理由は別のところにあった。
車の中で、私はラジオパーソナリティ
毎日の仕事や温泉への往復、片道10分ほどのその時間でさえずっとAudibleを聴いていた。耳で聞く読書は心地よく、一日に3時間から5時間は聴いていただろう。作業中も含めれば、かなりの時間を言語に浸っていたことになる。
でも、ある日ふと気づいたのだ。
ずっと誰かの言葉を聴いているだけで、自分の声を発していない。自分の考えを巡らせていない。
車の中という、一人きりになれる貴重な時間を、ただインプットだけに使っているのはもったいないんじゃないか、と。
そこで始めたのが、車の中での音声入力によるブログ執筆だった。
ネックスピーカーを首にかけ、携帯は脇に置いてとにかくしゃべる。
この方法がちょうどいい。
一人、まるでワンマンショーのように喋り続ける。ワハハハ…
伝えたいこと、書いてみたいことを、思いつくままに声に乗せていく。
誤字脱字なんて気にしない。録音しているような感覚で、どんどん喋る。
家に帰ってから修正すればいい。
その作業さえも、意外と楽しい。車の中での自分の言葉が、文章として立ち上がってくる瞬間が愛おしい。
インプットの時間を、アウトプットの時間に
誰かの言葉を聴く時間を、自分の考えを言葉にする時間に変える。
その小さな転換が、ブログの継続を可能にした。
AudibleやYouTubeを見ない、聞かない時間をあえて作ることで、ひとりラジオパーソナリティみっちゃん登場〜〜!決して人には見せたくないワンシーンだけど…
季節の移ろい
散歩の途中で拾った栗
そして、そんな日々の中で気づくのは、季節の移ろいだった。
つい先日まで犬の散歩の途中で拾っていた栗。
今年は少し趣向を変えて、少量ずつ玄米ご飯に混ぜて炊いている。
以前は栗むき機で大量に剥いて冷凍して、お正月の赤飯に……そんな「やらなくちゃ」という意気込みがあった。
でも、今では、収穫がほんの数粒でいい。玄米と一緒に炊き上げる、ささやかな栗ご飯。
よく言えば栗ご飯、悪く言えばただの玄米ご飯に栗が数粒。でも、それでいい。
栗は「木の実の中の穀物」と呼ばれるほど栄養価が高い。加熱しても壊れにくいビタミンC、豊富な食物繊維、そして疲労回復を助けるビタミンB群。
種子の一種だから、当然ながら栄養の塊だ。
季節の食べ物としては満点でかつタダだ!
私一人しか食べない玄米ご飯だからこそ、この贅沢を独り占めできる幸せがある。
それが…
今はもう落ちていなくて、それがとても寂しい。
黒豆の枝豆の旬到来
しかし、道の駅で、黒豆の枝豆を見つけた瞬間、心が躍った。
お〜〜〜!忘れてた!!そうだ、これ、これ、美味しんだよね〜〜。と、心の中で歓喜が湧く。
たわわに実った黒豆を、ハサミで一つひとつ切り落としていく。さっと洗って、電子レンジで2、3分。たったそれだけで、この季節にしか味わえない緑色の宝石が生まれる。
塩は振らない。素材そのものの甘みを、舌の上でゆっくりと転がす。
枝豆といえば、ただの「夏のビールのおつまみ」ではない。
良質な植物性タンパク質、疲労回復を助けるビタミンB群、そして大豆にはないビタミンC。
「畑の肉」と呼ばれる大豆の栄養価と、野菜としての瑞々しさを併せ持つ、小さな緑の奇跡だ。
自然とタンパク質も摂れていく。健康を意識してダイエットを続ける私にとって、この枝豆は単なる食材ではなく、秋が贈ってくれる体に優しい宝石のようなものだった。
こういったものを気負いせず、ちょこちょこと食べる。
手軽に、季節を感じながら。わざわざ意気込んで準備しなくても、道の駅で見つけたものを、その日のうちに楽しむ。
そうすることで、秋の恵みを無駄にすることなく、自然と季節の移ろいを体で感じることができる。
瞬間の産物
ブログも季節の恵みも、気負わず楽しめるようになったこと。
どちらも、「やらなくちゃ」から自然体へと変わった瞬間の産物だ。
こんな季節を感じながらの田舎暮らしも、ちょっぴり悪くない。
いや、とても良い。
心からそう思えるようになった自分に、静かな拍手を送りたい。
ではまた。