ついに届いた。待ちに待ったプラウドノート。
箱を開けた瞬間、なんだか新しい扉が開くような、そんな予感がした。
早速、音声入力を始めてみる。最初に記録したくなったのは、昨日起きた小さな発見のことだった。
実際に始めてみると音声入力のみだったら携帯のメモ機能だけで十分事足りるかもしれない。しかし、このツールで新しい可能性にかけてみた。それは、人とシェアできること。
例えば、こんな感じ。
生活の中で起こる些細なモヤモヤ
以前、ふらりと立ち寄った100円ショップで、偶然見つけてしまった。水筒を洗うための、ただの金具。
そう、本当に「ただの」金具なのだ。でも、この何の変哲もない道具が、私の台所を、いや、私の暮らしを少しだけ変えてくれた。
普段使っているスポンジをぎゅっと挟んで、水筒の奥まで届かせる。
ただ、それだけのこと。
でも、これまで専用のブラシを買おうかどうしようか、どこに置こうか、洗った後はどう乾かそうかと、ずっとモヤモヤしていた気持ちが、たった100円で解決した。
使い終わったらスポンジを外して、また普通に食器を洗う。金具はサッと水で流すだけ。それだけで、台所がスッキリする。
物が増えない。悩みが一つ、消える。
こういう小さな発見をした時、私は誰かに話したくてたまらなくなる。
「ねえ、聞いて聞いて」と、まるで子どものように。そんな私の話を、いつも最初に聞いてくれるのは、週に1、2回来てくれるヘルパーさんだ。
「おー、なるほど!」と、目を丸くして喜んでくれる彼女の笑顔が、私の100円の発見を、1000円にも1万円にも価値あるものに変えてくれる。
「たった100円でこんなことができるなんて、目から鱗です」
彼女のその言葉が、どれだけ私を嬉しくさせるか。
シェアすることの喜びって、こういうことなんだと思う。自分の発見が、誰かの役に立つかもしれない。
誰かの暮らしが、ほんの少し楽になるかもしれない。
シェアすることでもたらすささやかな恩恵
そして、もっと素晴らしいのは、シェアすることで、逆に私も豊かになれるということだ。
ある日、ヘルパーさんが教えてくれた。「生姜は、水に浸けておくといいんですよ」と。
それまでの私は、冷蔵庫に入れておいた生姜が、気づけばカピカピになって、おろそうとしてもボロボロ崩れるだけで、結局捨ててしまうことを繰り返していた。
もったいないなと思いながらも、どうしようもなかった。
でも、水を張った容器に入れておくだけで、生姜はいつまでもみずみずしいまま。
今では、そうめんの薬味に、生姜焼きに、新鮮な生姜の香りを楽しめる。
たったそれだけのことで、食卓がほんの少し、豊かになった。
情報は循環する
情報は、一方通行じゃない。
私が何かを伝えれば、誰かも何かを教えてくれる。
そうやって知恵が巡り巡って、お互いの生活が、少しずつ、でも確実に、良くなっていく。
このプラウドノートだって、そうだった。
友人が「こんなの見つけたよ」とシェアしてくれたプラウドピン。
その時は「へえ、面白いね」と思っただけで、特に必要性も感じず、買わなかった。でも、心の片隅に残っていた。
そして、今、必要な時が来た。
人から聞いた情報を、ふとした瞬間に思い出す。それが、人生を助けてくれることもあるのだ。
これから、このツールで自分の考えをまとめてみよう。
来週の会議では議事録を作って、みんなと共有しよう。新しいツールが、新しい可能性を運んでくれる。そんな予感がして、ウキウキする。
人との繋がりから生まれる喜び。
新しい道具がもたらすワクワク感。
そして、思い通りにならない現実への、ほんの少しの切なさ。
すべてが混ざり合って、私という人間の、今日という日が、できている。
温泉の湯気の中で、ふと思う。
人生って、些細な積み重ねなのかもしれない。
100円の発見も、新しく取り入れたツールも、すべてが等しく大切で、すべてが私を作っている。
完璧じゃなくていい。思い通りにならなくてもいい。
それでも、小さな幸せを見つけて、誰かと分かち合って、明日が続く。
それが、私らしい暮らし方♡
明日もまた、小さな発見と、温かな繋がりがありますように。