一昨日、トレーニングのために山へ出かけた。
せっかくの連休、体を動かしたいと思っていた矢先のことだ。ところが途中で雨がぽつぽつと降り始め、山を見上げれば雲行きが怪しい。山を目の前にして、思わず引き返してしまった。
今日こそは。そう意気込んで家を出た。
ネットの天気予報は晴れ。
家から車で1時間15分。昨日のリベンジ、行くしかないでしょう〜!
なのに、山に近づくにつれて徐々に、徐々に雲が厚くなっていく。
「昨日に引き続き、これ、やばいんじゃない?」そう思うほど、山頂に雲がかかっていた。
雨の中の登山者たち
さすがに連休最終日。
もともと予定していた人も多かったのだろう。
傘をさしながら登る人、早々に諦めて下山してくる人。
すれ違う登山者たちの表情は、天候への不満と、山の天気に翻弄されながら、それでも来てしまった自分への苦笑いが入り混じっているようだった。
私がこの金剛山をトレーニングの場に選んだのには理由がある。
天気が悪くても、さほどぬかるんだり足元が悪くなったりしない。
山頂には神社があり、参拝客も多いから、土日はかなりの人数で賑わう。
大阪から近い立地もあって、レジャーとして訪れる人も多い。
女性が一人で登山するのは、本来あまり好ましくないと言われる。でも、ここなら安心♪
道が整備されているし、何かあっても人がいる。山頂には売店もあって、うどんやお菓子、コーヒーも買える。寒くなったら避難場所にもなるし、万が一怪我をしても、そこから救助されやすい。
格好のトレーニング場所なんです。
登り始めの20分が、いつも辛い
「よくそれだけ続けられるね」とよく言われる。
でも私だって、登り始めは辛くて、いつも「やめたいなぁ」と思っている。
特に動き出してからの20分は、嫌で嫌で仕方ない。
それでも登るのは、体力が落ちる不安があるから。
実際、冬の間登山をせずに春から登り出そうとすると、「こんなはずじゃなかった」というほどしんどい。ならば、たまにはレジャー感覚で登ってみるのもいいかもしれないと考えるようになった。
家の埃も、山のように溜まってから掃除すると大変。
それと同じなのかもしれない。
霧雨に濡れながら
今日は霧雨で、雨なのか汗なのかわからないくらい濡れてしまった。
ベンチもびしょ濡れ。
持っていたビニールシートをひいて少し休憩を取ったが、早めに下山することにした。
最近、体重が3キロほど減った。
そのせいだろうか、下山のときのステップが今日は軽く感じた。体も冷えてきたので、いつものように途中で休憩せず、一気に下りた。
山が与えてくれるもの
下山後は、近くの喫茶店で軽くランチを取り、洋服を着替えさせてもらった。この後は車で温泉へ向かう予定だ。
しばらくの間は、こうやってルーティーンのように山を登り続けようと思う。
山を登っている時は、しんどいからあまり何も考えない。
ただひたすら、目の前の階段を淡々と、行者のように登っている感じ。
でも、その無心の時間が、私の脳を休めてくれているのだと思う。
普段は携帯を見たり、オーディブルで耳読の忙しい毎日。
でも自然の中で無心になって登っている時間は、ある意味リラックスタイムでもある。
運動した後の心地よい疲れが、その夜の熟睡につながっていく。
季節の終わりを告げるナス
そういえば、産直で買ってきたナス。美味しそうだと思って揚げなすの煮浸しを作ったのだが、皮が少し硬くてさほど美味しく感じられなかった。
ああ、夏のあのとろっと口の中で溶けたナスの食感が忘れられない。
夏野菜の代表選手である、トマトもきゅうりもナスも、そろそろ終わりに近づいているんだなぁ。
夜の虫の声を聞きながら、そう思う秋の夜長。
濡れた体も、ご飯を食べてお腹から温まってきた。
今日はこのまま温泉に入って、ゆっくりしよう。
じゃあまた。