ブログを継続して既に10年以上になりますが、たった3キロ痩せただけで、ダイエットというカテゴリーにこれほど多くの方が興味関心を持たれることに驚いています。
痩せることは、見た目の変化もありますが、何より人生の後半の質を上げるには最も手っ取り早い方法だと考えているからではないでしょうか。
今日は、どうして本気で取り組んでみようと思ったのか?
その時に揺れ動いた感情に焦点を当てて書いてみました。
「人生が変わる」――その言葉に、私は賭けた
知識だけでは、人は変わらない
ダイエットの知識なら、私はもう十分すぎるほど持っていました。
本を読み、YouTube動画を観て、講座を受け、様々な方法を試してきました。痩せたいという気持ちも、ずっと前からありました。
でも、できなかった。
少しやってみては「ああ、もうダメだ」と諦め、無理をしてはリバウンド。
何か特別なことがあれば「今日だけだよね」と言い訳して食べてしまう――その繰り返しでした。
知識はあるのに、行動できない。
これが、私の長年の悩みでした。
「人生が変わりました」――その言葉が、私を突き動かした
登山中に怪我をして、膝を痛めた時のことです。
思うように登れない自分に、しみじみと思いました。
「やっぱり体重、減らした方がいいな…」
健康診断の数値が気になる年齢になり、内臓脂肪や血圧の話を耳にする機会も増えました。50代、60代になれば、誰もが何かしらの数値を指摘される――そんな現実を、私も感じていました。
でも、それでも動けなかった。
頭では分かっているのに、心が動かない。
そんな私を変えたのは、一本の動画でした。
それは、100キロ以上あった女性が、1年半かけて50キロ台になる使用前使用後みたいな動画です。
筋肉トレーニングコーチがついて、定期的に応援されながら、一緒に取り組む様子が映し出されていました。
最初は、
「サポーターがいるからできるんだよね。私にはいないから無理」
でも、痩せた彼女が最後に言った言葉が、私の心を揺さぶりました。
「この1年半の間で、人生が変わりました」と
人生が…変わった?
確かに、彼女の人生は劇的に変わっていました。
• 周囲からの見方が変わった
• 動くのが億劫だったのが、軽やかになった
• 選べる服がなかったのが、好きな服が似合うようになった
• 自己肯定感が上がった
• 血液検査、血圧測定――すべて正常値に
• 健康体として賞賛されるようになった
でも、私が本当に驚いたのは別のことでした。
体重を減らすだけで、人生が変わる――そんなことがあるのか?
私には、「人生が変わった」体験がなかった
振り返ってみても、私の人生には大きな転換期がほとんどありません。
「これがきっかけで方向転換したな」という緩やかな変化はあっても、はっきりと「人生が変わった!」と言える瞬間はなかったのです。
人生が変わる体験を考えてみると、それは多くの場合、マイナスからの好転を意味します。
• 死線をさまよった病気からの回復
• 借金や貧困からの脱出
• 離婚や大切な人との別れを乗り越えて
つまり、人生が変わるには、大変な苦難を経験しなければならない――そう思っていました。
そんな体験、私はしたくありません。
でも、体重を減らすだけで人生が変わるなら?
これは、人生を変える最も手っ取り早い方法なのではないか?
そう思った瞬間、私の中で何かが動き出しました。
「人生が変わる」という言葉に、私は固執した
人生が変わるって、本当にすごいことです。
普通は、恵まれた環境や恵まれたタイミングがないと、人生は変わりません。しかも、そのタイミングは自分で作ろうと思っても作れない――たまたまやってきたことが、結果として人生を変えたと言える程度です。
でも、「体重を減らせば人生が変わる」――このキャッチフレーズが事実なら、やってみて損はない。
急死に一生を得るような体験は、もちろんしたくありません。
かといって、今の現状を見てみても、「人生が変わった」と言える体験は全くない。
ならば、今ここから始められる、最も確実な方法がダイエットだ――そう思ったのです。
リバウンドの恐怖を乗り越えるために
とはいえ、何度もリバウンドを繰り返してきた私です。
簡単に痩せられるとは思えません。実行できても、またリバウンドするのではないか――その心配が何度も頭をよぎりました。
だから、私は2つのことに注意しました。
- タンパク質ファーストという気軽な入口
炭水化物ではなく、タンパク質を先に食べる。これなら気軽に試せます。無理な食事制限ではなく、食べる順番を変えるだけ――この「できそう感」が大切でした。 - 階段を作って段階的に取り組む
一気に目標を達成しようとせず、小さなステップを積み重ねる。これがリバウンドを防ぐ鍵だと考えました。5キロ減らすことを目標にするのではなく、まず1〜2キロ。そこで一旦様子を見る。体が慣れたら次のステップへ――この余裕が、心の負担を減らしてくれました。
たった3キロで、何かが変わった
そして、たった3キロ減った時点で、周囲の反応が変わりました。
「どうやって痩せたの?」
みんなの興味関心が、私にどんどん集まってきたのです。
ブログに書いた記事は、「いいね」こそ少なかったものの、確実に多くの人が読んでいました。みんな、シラッと見ている。
そして、実際にやり方を伝えたら何人かが「私もやってみる」と言ってくれました。
理由は、美しくなりたい、きれいになりたいという外見的なものだけではありません。
体重が増えたことで、病気やトラブル、健康リスクを背負っている方は、本当にたくさんいらっしゃいます。
60代前後になれば、内臓脂肪、肝脂肪、血圧――何かしらの数値を指摘される方がほとんどです。見た目が細くても、実は肝脂肪があるという方も少なくありません。
だからこそ、みんな興味があるのです。
誰もが心のどこかで「ちょっと痩せたいな」と思っている。
でも、どうすればいいか分からない。続けられる自信がない――そんな人たちに、私の小さな成功が希望を与えられたのかもしれません。
感情が動けば、人は変わる
今回、私が学んだ最も大きなことは、知識だけでは人は変わらないということです。
どれだけ正しい情報を知っていても、どれだけ理論を理解していても、感情が動かなければ行動は起こりません。
私を動かしたのは、「人生が変わる」という強烈な言葉でした。
その言葉が、私の感情を揺さぶり、好奇心を刺激し、「やってみたい」という気持ちを引き出してくれたのです。
その人の感情に寄り添い、心を動かすきっかけを与える――それこそが、本当の意味でのサポートなのだと気づきました。
あなたも、人生を変えてみませんか?
今、以前太っていた方が新しい道に進んで人生を切り開いている例はたくさんあります。
彼らは皆、「人生が変わった」と語ります。
もし、人生を変える体験がダイエットで可能なら――取り組まない理由はありません。
あなたの中にも、きっと何年も眠っている「痩せたい」という気持ちがあるはずです。
知識はもう十分に持っているかもしれません。
足りないのは、感情を動かすきっかけだけ。
人生を変える――そう決意して、もう一度取り組んでみませんか?
体重を減らすことは、人生を変える最も手っ取り早く、確実な方法なのですから。
今、この瞬間から、あなたの人生は変えられます。と、信じて私も取り組んでいます。一緒に頑張ってみませんか?