「ありがとう!」と言われて腹を立てたり、気分が悪くなったりする人はいないはずで、むしろ嬉しいとか、やる気がでる。自己肯定感が上がる。と感じる人が大半なのではないでしょうか?
「ありがとう」というたった一言においても、一人ひとりの受け取り方が全く違うと言うのものでした。私たちは相手においての感謝の重さを計ることはできず、この言葉一つとっても違うと言うことを感じました。
今日は、多様性を知ると言うワークショップに参加した時の気づきについて書いてみました。
人の多様性を知ったことで、何故自分が「ありがとう」ひとつ受け取れていなかったのか?
感謝されていても、なんとなく心が満たされていなかったのか?を知ることができ、自分の中での多様性を少し知る旅であったように思います。
多様性の基本的な意味
多様性は「多くの種類があること」「バラエティに富んでいること」を指しますが、現代社会では特に人間の違いを肯定的に捉える概念として使われています。
人における多様性の具体例
- 性別、年齢、人種、国籍
- 身体的特徴、障がいの有無
- 外見や服装の違い
- 価値観、考え方、信念
- 性的指向、宗教観
- 学歴、職歴、経済状況
- コミュニケーションスタイル
- 物事の感じ方や反応の仕方
なぜ多様性が重要なのか
- 異なる視点が新しいアイデアを生む
- 問題解決の選択肢が広がる
- 創造性やイノベーションが促進される
- 相互理解が深まる
- 偏見や先入観が減る
- より豊かな人間関係が築ける
日常生活での多様性
同じ「ありがとう」でも、受け取り方は千差万別
誰だって「ありがとう」と言われれば嬉しいものです。でも、その嬉しさの度合いや反応は、人によって驚くほど違っていることがわかりました。
タイプ1:素直に喜んで行動力に変わる人
「ありがとう」と言われるだけで、ぴょんぴょんと嬉しくなって、また同じような行動を取りたくなるタイプの人がいます。シンプルに感謝の言葉をエネルギーに変えられる、ある意味とても健康的な反応です。
タイプ2:言葉の深さを感じ取れる人
「ありがとう」という言葉の奥にある意味や深さを読み取って、その喜びをじっくりと味わえる人もいます。相手の気持ちの機微を感じ取る力が高い人たちです。
なので、もし上っ面の言葉なら受け取れない時もあります。
タイプ3:具体性がないと響かない人(私のタイプ)
そして私の場合、「ありがとう」と言われても「感謝されているんだな」とは思うものの、それが次の行動力にはなかなかつながりません。むしろ、その先にある報酬や成果のために何をするかに思考が走り、素直に喜べない自分がいるのです。
なんだか当然のことをしているだけで褒めてもらえることが、社交辞令のように感じてしまいます。
私が感謝を受け取るために必要なこと
自分の性質を変えることは簡単ではありません。でも、どうすれば「ありがとう」をしっかりと受け取れるかを考えてみました。
答えは「具体性」でした。
「ありがとう」という抽象的な言葉ではなく、何に対して感謝しているのかを具体的に伝えてもらえると、心から喜べることがわかったのです。そうすると、次にどんな行動を取ればいいのかも見えてきます。
「めんどくさい奴だな」と思われるかもしれません。でも、こんな人もいるのだと知っていただければ、お互いを受け入れる幅が広がります。それが多様性を理解するということなのかもしれません。
家族関係にも応用できる気づき
特に家族の場合、長年の「当たり前」の中で動いているため、感謝の言葉も雑になりがちです。家族にこそ、感謝の”伝え方”を見直したいものです。
家族って、お互いをよく知っているようで、案外”感謝の伝え方”を誤解していたりします。
「ありがとう」となかなか気恥ずかしくてちゃんと言えていない自分もいるし、「あ、そう」とか、「OK」なんて言葉でぼやかしていたりします。
まずは、ちゃんと「ありがとう」と伝えることから始めなきゃと再認識したかなぁ。家族とはいえども物の感じ方や考え方は同じじゃないからなぁ。
もちろん、「いや〜、○○してくれて助かったわ。ありがとう」と伝えたらもっと最高!なのはわかるけど、ちょっと小っ恥ずかしい自分もいます。
ですが、私がなんだか家族からも感謝されているはずのに、満たされない感じがあったのは、私も同じようなことを家族にしてきているんだなぁと感じています。
こうやって冷静に文章を書いているうちに、そうやってきたのは自分だと感じました。私の中で、「それぐらいわかるやろ!」と言う家族への甘い感情があったのは間違いありません。
そこをちょっと緩めることで、少なくとも自分のいつも満たされていない感覚を緩めていけるのかもしれません。
自分を知ることは、相手を知ることにつながる
「ありがとう」という一言。たったそれだけでも、人によってこれほどの違いがあることに驚かされました。
多様性とは、“違い”を理解し、受け入れること。そしてそれは、ほんの小さな言葉の選び方から始められるのだと、実感しました。
ちょっと頑張ってみようかなぁ…