この週末は、長野県野沢温泉で「これまでの10年を振り返り、これからの10年へ向けて未来を描く」というテーマで2日間、自分に向き合ってきました。
そこで自分が得たものは、
「選んだ道を自分にとっての正解に変えていく力がある」
という確信的で力強い言葉でした。
この2日間に巻き起こった人との化学反応は、一体どのようなことだったのでしょうか?
自己基盤ワークショップを受ける意味
なかなか大きなテーマすぎて、1人では考えたり向き合ったりできないものですが、こういった合宿形式での時間は、コーチとして私にはとても大切な時間になります。
自分のことをちゃんと理解できていないと、ちょっとした出来事で感情が揺れ動き、人のことを羨んだり自分のことを認められなくなったりします。すると「私なんか…」みたいに自己肯定感が低くなって動けなくなったり、チャンスがやってきたときに掴みにすらいけなくなるからです。
定期的に自分を振り返るワークショップに参加することは、ある意味、自分を立て直すことになります。
自分のリソースとは何か
今回のワークショップでは、こんな自己発見のワークを通して、自分のリソースを見つけ出して次に進む準備をしていきます。
今まで私はリソースとは、技能のように数字で表せるもの、誰もが理解できるものだと思っていました。もちろんストレングスファインダーのテストを受けて、その時の強みの資質をリソースと理解していたものの、やはり「自分にとってのリソースとは何か」と聞かれると「はてな?」という感じでピンときていませんでした。
過去を振り返る一日目
一日目は、生まれてから今までの過去の自分を年代に分けて話していくのですが、その時味わった感情—嫌な感じ、辛い感じ、幸せな気分、楽しい気分—が、話しながら押し寄せてきます。
小さい頃は、大家族で半世紀前は男性社会、家長制度が色濃く残っており、人と話しながら思い出していく中で、その当時の自分の当たり前の感覚に気がついたり、まだ数十年経った今も過去のこととして話せていない苦い思い出もあるようです。
ただ、一日かけて、氷のように硬く冷たくなった部分でさえも、言葉にしていくことで、徐々にその氷が溶けていくような、気持ちが緩んでいくような感覚になってきます。ほんわかとした思い出、苦くて胸が締め付けられるような思い出、そんな過去があってこそ、今があると気がつきはじめるのです。
祖父と母の思い出
私が小さい頃は、家長である祖父が全ての采配を握っていました。なので、母が使えるお金にも枠が決まっており、また、私が受ける習い事などの教育費は到底充分ではなかったような気がしています。
祖父は倹約家で丁稚奉公から一代で大工の棟梁となったわけですから、当然といえば当然ですが、お金の使い方には厳しい人でした。孫である私にはとても優しかったのですが、それでも、私がその生活の中で自由に生きられたのは、母がサンドイッチの卵のように上手く具材になって様々な衝突から私達を守ってくれたからだと思います。
そんな母をみて、もっと自由にすれば良いのにとか、どうやったら自由に出来るんだろうかとか小さい時から思っていました。
制約の中で生まれた力
家長制度、年功序列、男性社会の中で成長していく中で、むしろそれに戦うのではなく、いかにそこを利用して、そんな競争のない世界で生きるかという力が生まれてきたようです。
当時、海外へ1年間渡ったことも、結果として、いずれは結婚して家に入るのだからせめてその間の1年間は自由にさせて欲しいという理由づけで親を説得したものでした。結果、日本に帰国してから海外添乗員という職業を選ぶのですが、半世紀もの前のことですから、当時の自分は本当に人からみて驚く人生だったのかもしれません。
こうやって振り返ってみると、様々な出来事が全て悪いことでもないし、その時は「えーーーー?!」みたいなこともこれだけ人生を生きていると、まるっとそれがあったから今なのね、と思える感じです。
自分のリソースを発見する
過去を振り返りながら、自分のリソースを見つける作業をしてみると、これが自分のリソースかどうかわからないけれど、なんだかわからないけれど、理屈ではなく直感でAかBかの選択を素早く決められ、後になると結構その選択がナイス!という経験をしているなぁと感じています。
これは、始めは直感力があるのだと思っていたのですが、選択後にそれを自分にとって正解だったと感じることが度々あり、大きく失敗したと感じることが少ない、と話したところ、それは「これまで選んだことが正解と思っていたことが、実は自分で正解に変えていく力があるんだよ」と人からフィードバックされ、「あっそっか!それ、私にとってのリソースなんだなぁ」と思いました。
自分には、
「選んだ道を正解に変えていく力がある」
という言葉は、体験談を基に、確信的で力強い言葉に変わった瞬間でした。これが、自分のひとつの剣となって、これからの人生を歩んでいけると思うと、エネルギーが湧いてきます。
動くことで加速する
また、命綱を握りしめるように動かないでいると、新しい発見や人との化学反応に出会えず、「選んだ道を正解に変える力」の発揮も遅くなってしまうような気がします。
動くことで加速度的に自分にとっての正解を作り出していける。
この一連の体験を通じて、自分のリソースを技能や資格のような明確なものから、人生経験に根ざした深い力へと捉え直し、それらを未来の10年にどう活用していくかという具体的な方向性が見えてきた今日の朝です。