行きたいところは、さっさと行った方が良いとブログで書きましたが、とは言え、先立つものはお金です。
そこで今日は、どうやって南米旅行費用2名分を用立てたのかについて書いてみたいと思います。
私にとっての「あぶく銭」とは
サラリーマンだと、月々の収入がある程度固定されており、急に数百万単位のお金を用立てるには計画をしておかないといけません。しかも、旅行という余暇の為にです。
日常起こり得るトラブル、例えば事故や病気、家の費用など、ある程度の年単位で必要なものが出てきますので、お金は貯めておいた方が良いという気持ちは私にもありました。
ですから、旅行に使う費用はある程度「あぶく銭」位の感覚で賄わないと心から楽しめないと考えたのです。
さて、このあぶく銭についての私なりの考え方は、ひょっこり回ってきたお金を生活費の足しにするのではなく、意図的になかったものとして使わずに投資に回すことです。
投資というと、「なんだか怖い」と言われる人も多いと思いますが、私の投資は、今話題のNISA(ニーサ)による積み立て投資です。
私は投資の知識もなく、あぶく銭と言われるお金をここに入れてきました。
例えば、若かりし頃に郵便局で貯金していたお金が満期を迎え行き場が無くなったものや、母が亡くなって私達子供のためにたまたままもらえた保険金80万円などです。
財産というものでもないくらいでしたが、母が昔から共済保険で掛けていたお金が死亡保険として遺り、本来なら父の年金の足しにしたら良いかと思っていたのですが、相続上ひょっこり頂いたお金でした。
「あぶく銭」の運用の仕方
とはいえ、このお金を郵便局や銀行に預けてもたかが知れています。「どうしたものか?」と考えていたのが今から10年程前になります。
その際に読んだ本が当時流行りの勝間和代さんの著書、2011年発刊「お金は銀行に預けるな」でした。
そこには、何やらドルコスト平均法による積み立て投資というものがあり、自分の金融資産の一定額を積み立てにまわしていけば、複利が複利を呼んで銀行などに預けるより長期的にみると金利がつくとのこと。
なるほど!と、なんとなくイメージしたものの、果たしてそれが本当なのか?
加えて、ネット証券など訳のわからないところにお金を預けて大丈夫なのか?どうやったら開設出来るのか?難しいと不安でした。
何よりも、どれだけ詳しく本に書かれていても、実際にやった人が周りにいないので実際にはどうなのかが全くわかりませんでした。
人は、それをやっている人が周りにいると、いろいろな情報を聞くことができ、不安を解消できたり、初めの一歩を踏み出すことができますが、当時、2011年はまだ本からの情報しか私の手元になく、手探りで何かを始めるというのには非常にハードルが高かったです。
とにかく、著者である勝間和代さんという方は、どんな人物なのかを知るために、ある程度本を読み漁りました。当時、「カツマーブーム」を一世風靡していた彼女の著書はどの書店に行っても必ず棚積みの本の中にありましたし、彼女がやり方を具体的に例を交えて伝えてくれるので、それを真似する方法も効果があると考えました。
とにかくこのドルコスト平均法による積み立て投資を始めてみたいと思っていたので、この当時「勝間塾」というのが立ち上げられることを知り入ってみようと考えました。
月額5000円程度で、もしいまいちだなぁと思えば、すぐに退会できるシステムですから覗いてみる手はありません。初めは、プールサイドから泳いでいる人を遠目で眺めているような感覚で入塾したのですが、そのうち自分でもイベントを立ち上げていくようになりました。
というのも、塾内にはかなりのスキルを持っている塾生さんがたくさんおり、その人たちから学びたいとも思っていましたので、イベントを立ち上げることで直接人に会って色々と教えてもらったりすることができました。
ドルコスト平均法とNISAとは
ここで、まとめると
ドルコスト平均法は、投資手法の一つです。一定額を定期的に投資することで、市場の価格変動に関わらず平均的な購入価格を実現する方法です。高値の時には少ない量、安値の時には多い量の金融商品を購入することになります。
一方、今流行りのNISA(少額投資非課税制度)は、日本政府が導入した投資促進のための税制優遇制度です。NISAで購入した金融商品から得られる利益(配当金や売却益)が一定額まで非課税になります。
- ドルコスト平均法は投資戦略・手法
- NISAは税制優遇制度
ドルコスト平均法はNISA内でも実践可能ですので、NISAの枠内で定期的に一定額を投資することで、ドルコスト平均法の利点と税制優遇の両方を享受することができます。
開設には、本当にハードルが高かった
NISA口座を開設をするだけでもいろいろな書類を用立てなければいけなく、1ヶ月かかり、NISA口座を開設できたのが2014年でした。ふぅ。
ドルコスト平均法の投資というものを知って、すでに3年が経っていましたが、そこからでも充分遅くありません。
教えてもらった友人は、以前銀行の投資部門に勤めていたことがあり、投資に関しての説明はプロでした。私にメリット・デメリットをきっちりと説明した上で、ドルコスト平均法の投資手続きを説明してくれて、1日であっという間に引き落とし手続きまで行きました。
ドルコスト平均法での積み立て投資の安心できる点は、お金がない時は引き落としが止められるということでしたし、いちいち投資について私自身が勉強したりする必要性がないので、とにかく騙されたと思って母親の保険金である80万円と、たまたまその時満期になっていた若かった時の貯金を全てここに突っ込んだのです。
とはいえ、一度にするのはさすがに怖いので、積み立て投資という形で月々自動引き落としをしていました。
あぶく銭があぶく銭を呼ぶ
さて、このようなあぶく銭でしたから、入れたことを忘れたかのように意図的に見ないようにしていました。
というのも、積み立て投資はその時、その時の相場で預金額が上下するので、これは精神的に良くないですし、儲かったら儲かったで気持ちが大きくなって何か使うかも知れないと判断したからです。
まるで味噌を仕込んで寝かせる感じです。
そして、数年経った頃に開けてみると、やはり、銀行に預けているよりも良い金利が付いていました。
こうやって、少しずつ自分の中での成功体験が積み上げられると、また、少し投資金額を増やしてみようかなぁと思うものです。
亀のような貯蓄でしたが、それでも10年経つと初期の頃から積み立てていた金額の合計が1.5倍位になっていました。
もちろん、相場もありますので、それはいつの時点でとは言い兼ねますが、ともあれ、まとまった余剰金ができたことは間違いありません。
生活を切り詰めて積み立てたお金ではなく、本当にあぶく銭と言われる部分の余剰金で今回の旅行が実現できたのです。
娘に貸したお金もまた、今後は、徐々に積み立てとして上積みしていく予定です。
これからの10年間はどんな風にしたいですか?
このように、私達はどれだけ行きたいことややりたいことがあっても物理的に無理であることが往々にしてあります。
私だって出来ることなら、何度でも、旅行に行きたいですよ。
人によって立場はそれぞれ違いますから、今、人生にとって何が1番大切で、何に投資をしないといけないのかを取捨選択することで、自分らしい人生が送れるのではないかと思っています。
私は、14年前に著者である勝間和代さんの本を読んで刺激されましたし、その後、勝間塾に入って様々な人と知り合い、更に刺激され今に至っております。
今、何がしたい?
10分後は?
10ヶ月後は?
10年後は?
短期、中期、長期と、3つの視点で選択肢を見つめれば、後悔しない決断ができます。
まぁ、人は弱い生き物ですから、10分後はダラダラする日があったり、10ヶ月後は、いやいや思ったより結構かかるやんとかちょっと違うなぁ思うこともありますが、気がついたら10年があっという間に経っていました。
自分の為に、還暦のお祝いとして投資信託の金額を一部解約して、娘との旅行に充てたことは良かったと思っています。
そして、この旅を終えて、また頑張って働く意欲もでてきました。
65歳からの年金は更に投資して、また行きたいところややりたいことが見つかったら惜しみなく自分の人生の彩りに変えていきたいと思っています。
あなたの10年後はどんな風にしたいですか?
今から何かを始めても、遅いということはないのです。