私たちは、行きたいことややりたいことがあるにもかかわらず、ついつい先送りする癖があるようです。

その方が楽だし、何かを始めるには相当なエネルギーが必要だからです。しかし、この年齢になると、今が一番若くて体力があるというのは紛れもない事実です。

いつかは行ってみたい南米も、できるだけ早く行かなければチャンスを逃してしまうという思いが、私の中で強くなっていきました。今日は、そのきっかけとなった出来事について書いてみたいと思います。

 思いがけない友人の告白

まだコロナ禍の中、ある日友人が私の自宅に遊びに来ました。一緒に歩いている際、彼が「今度登山を始めようと思っている」と話し始めました。

私は「ふーん」と聞き流そうとしましたが、少し興味を持ったので「どこに行くの?」と尋ねてみました。私の想像では、アルプスか富士山くらいだろうと思っていました。

すると彼は「キリマンジャロ」と言ったのです。

「ちょっと待って!!」
私はギョッとしました。

彼の年齢は私とほとんど変わらず、元々登山をしていたわけでもありません。仕事は自営業のIT関係で、彼が運動している姿を見たこともなければ、お世辞にもスポーツマンタイプではありませんでした。

当時すでに50代後半だったことは間違いなく、そんな彼が海外のあんな高い山に挑むなんて想像もつきませんでした。

アフリカの最高峰|キリマンジャロって?

キリマンジャロはアフリカ大陸の最高峰であり、タンザニア北東部に位置します。標高は5,895mで、山脈に属さない独立峰としては世界でも最も高い山の一つです。

「いや〜、それどうなの?」と詳しく聞いてみると、数ヶ月前に知り合った人がたまたま海外登山専門の添乗員で、「標高が高いので高山病対策と、体力をつければ行けないことはない」と言われたそうです。

「いや、いや、そう言われたって…」と思って詳しく聞いてみると、行く前の目安として以下が挙げられていました。

  • 自分でテントを担いで、2泊3日の日本アルプス縦走を2回経験以上すること
  • 富士山で高山病を体験してみること

彼はコロナ明けに行きたいと熱く語ってくれました。いえ、夢というより「やりたいこと」でした。

そして、遂にコロナが明けた年の春に、キリマンジャロを登頂できたことは言うまでもありません。

行動を促した言葉

私は「なんでそこに行きたいの?急に思い立ったの?」と尋ねました。すると彼はこう答えました。

「今が一番若いやん。行きたいところが5つあったら、そのうちの一番遠いところから行ったほうがいい。だって、この先どんどん年を取っていくから行けなくなってしまうよ」

私はその言葉に深く考えさせられました。

実は私も昔から富士山に登ってみたいと思っていましたが、なかなか行く機会がありませんでした。それには理由がありました。

  • どうやって富士山に登るか調べていなかった
  • 体力をつけるための準備運動もしていなかった
  • 「富士山に行きたい」と誰にも言っていなかったので、一緒に行く友人もいなかった

 行動への一歩

そこで、4つの行動をその時できる範囲でやってみました。そもそも、当時58歳で山なんか全く登ったことがない私にとって、未知との遭遇みたいなものでしたから。

まずは、調べる

早速富士登山について調べてみると、9月には閉山することがわかり、来年の夏を目標にすることに決めました。

とりあえず道具を買ってみる

とりあえず、その年の秋、まずは登山靴を購入しました。しかし、冬に向かうシーズンということもあり、それから何も行動できなくて、悶々としていたことを覚えています。

小さな事で良いから、始めてみる

2023年の春、ずっと目の前の靴を眺めながら「とりあえず体力をつけないと」と思い、一人で登れる簡単な山から始めることにしました。
というのも、何処も登ったことのない私にとって、全く自信も無かったし、一緒に行くメンバーに迷惑をかけてはいけないという気持ちもありました。

関西に住む私は、金剛山が比較的アクセスしやすく山道もきちんと整備されていたので、「これなら安心」とひとりで登り始めました。

人に話してみる

週に一回程度、こまめに登山をすることによって、徐々に自信がついてきましたし、そのFacebookの投稿をみて、友人から一緒に登山しょうよと声がかかり始めました。

手始めに、7月初旬に1泊でアルプスに連れていってもらったことは、とても良い経験になりました。

そして、その年の夏の終わりに念願の富士山登頂を果たすことができたのです。

南米への思い

友人の言葉は今でも、何事においても教訓となっています。

「行きたいところがあるなら、一番遠いところから、山なら一番高いところから登っておいた方がいい。今が一番若いから」

そして、海外旅行についても、いつかは行ってみたい南米から、できるだけ早く行かないと、行くチャンスを逃してしまうという思いが強くなっていったのでした。

終わりに

結果的に、あー行きたいなぁと思っていた南米旅行も行くことが出来たんですが、そうするとどうなったかというと、ここが行けたんなら、あそこも行けるんと違うか?と更に、夢が広がったのです。

要するに、自分の中で最も大きなハードルを乗り越えると、その横にあるハードルも飛び越えることが出来るん違うか?という自信みたいなものがついてきました。

多分、富士登山がひとつの良いきっかけになったのではと思います。
まだまだ私の挑戦は続きます!!笑

この記事を書いた人

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michann

現在は花づくりを中心とした農業に携わり、以下の資格を持っています

【園芸・農業関連資格】
* 造園施工管理技士2級
* 小原流家元教授
* グリーンアドバイザー
* ハンギングバスケット・マスター
* 食品衛生管理者

【キャリア支援関連資格】
* 国家資格キャリアコンサルタント
* 国際コーチング連盟認定コーチ

奈良県農業指導士として農業技術の指導や新規就農者の支援に力を入れる一方、コーチとしての専門性を活かし、一般の方に向けて以下のサービスを提供しています。

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* キャリア開発支援
* 子育て支援とメンタルサポート
* 経営者へのビジネスコーチング
* 若手育成とキャリアパス構築支援
* ライフプランニングのサポート
* 海外トラベルサポート

"自分らしくしなやかに生きる"をモットーに、持ち前のコミュニケーション能力と社交性、個別化の強みを活かしたコーチングを実践しています。
独身時代には総合旅程管理主任者として海外添乗の経験も積み、現在も趣味として旅を楽しみながら人生を謳歌中です。最近始めたゴルフでは100切りを目指して奮闘中。

このブログでは、園芸からライフプランニングまで、日々の学びや気づきを発信しています。どうぞよろしくお願いいたします。

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