この2週間、南米を旅行してきましたが、特に気になったのが毎日の食事です。
やはり口に合わなければ体力も落ち、旅の楽しみも減ってしまいます。

出発前、南米の食事についてインターネットで調べていたものの、「すごくおいしい」という評価があまり見られなかったので、期待せずに南米へ向かいました。

日本の丁度裏側にある異国料理が日本人の口に合うのか疑問でしたし、どんな味なのか想像もつきませんでした。

美食大国のペルー料理

結論から言いますと、美食大国と言われるだけあって、特にペルーの料理はとても美味しかったです。
私たちは基本的に三つ星以上のホテルクラスに宿泊していたため、朝食はアメリカンブッフェスタイルで、外国人向けの口に合う食事が準備されていました。

また最近では、ネット検索で美味しい地域料理を簡単に検索でき、そこへ行くこともさほど難しくありません。

そのため大きな失敗はなかったのですが、それを考慮しても、バラエティ豊かな食文化だったので、「日本食が食べたい!」という気持ちにはあまりなりませんでした。

現地の食事事情

空港や高級ショッピングモールのフードコートには、スターバックスやドーナツ店、バーガーキングなどなじみのお店が並んでいました。価格は日本とさほど変わりませんでしたが、地元のフードコート料理だと、同じ価格で具沢山のスープや肉・野菜の煮込み料理、色とりどりの野菜を使った炒め物などを味わうことができました。

実は、ジャガイモ、ピーマン、トマトなどの野菜のルーツは南米から来ていると言われています。
北海道で開発された「インカのめざめ」という品種、少し甘めのジャガイモですがこれもアンデス地方が原産です。

肉類を注文すると必ず付いてくるのが、マッシュポテトやフライドポテトですが、そのジャガイモにも多種多様の品種が混ざっていました。

私がフードコートで注文した一例では、200gのサーロインステーキとライス、フライドポテト、別皿に3種類のサラダブッフェがついて、およそ1000円でした。
お肉はサーロインとはいえ日本のような霜降りではなく歯応えのある肉でしたが、肉を調味料に漬け込み、ソースなしでも美味しくいただけました。

レストランでは、スープを1つ注文すると小さなカップに4人分ほどの量があり、海鮮店ではイカと白身魚のフリット盛り合わせなども食べきれないほどでした。また、醤油ベースのチャーハンや焼きそばなど、どこか日本を思わせるような料理も一人前頼むと、概ね2〜3人分ありました。

外国人観光客が多く訪れることもあり、国際色豊かなレストランも多数あり、ピザ、パスタ、ハンバーガー、クラブハウスサンドイッチ、グラタンなども簡単に食べられます。

アメリカの食との違い

アメリカの食事と圧倒的に違うと感じたのは、冷凍食品があまり使われていないように思えたことです。

スープひとつをとっても野菜の量がとても多く、味付けに生の香味野菜がふんだんに使われていました。

また、ジャガイモやトウモロコシ、豆、米などが豊富に収穫されるペルーでは、それらを使った主食のバリエーションが豊富でした。
スーパーフードと言われる、キヌアなどの豆類もかなり多種類にあり、スープや煮込み料理に沢山入っていて食べるとなんだかわからないけど味と食感に深みがあります。

日本ではベジタリアン料理やビーガン料理は高級レストランで高価なイメージがありますが、ここでは簡単に安く食べることができる印象でした。

パンは全粒粉が主流で、歯応えがあり美味しかったです。ケーキ類はほとんど手作りと思われるパウンドケーキのようなものが多く、甘すぎて食べきれないこともありましたが、まさに手作りという感じでした。

食文化の背景

ペルーは平均所得が日本の約1/5程度で、地方に行けばさらに所得は低くなるため、私たちが支払う対価に見合う労働力は十分確保されていると思います。そのため、高価な冷凍食品などの加工品を使うよりも、人を雇って手間暇をかけて料理を作った方がコスト的に効率的なのではないかと思っています。

時折見かける畑にはトウモロコシなどが植えられていましたが、コンバインやトラクターなどの機械設備はあまり見かけず、大量の農薬散布の様子も見られませんでした。

農薬は比較的高価なものだと思うので、広大な土地の一部で人海戦術のように人が働き、できるだけ農薬の使用を抑えて作物を育てているのではないかと想像しています。

例えば、朝食会場で提供されるフレッシュジュースは、本当にジューサーで果物をすりつぶしたものでしたし、クスコで宿泊したホテルでは、ハチミツも本物の巣から採取しすぐに食べられるようなパフォーマンスもありました。

ハーブ類の香味野菜を上手く使った味付けや、飲み物についても様々なハーブティーがあり、コーヒーよりもそちらが主流でした。南米特有のコカ茶(コカインの原料となる葉)なども粉末ではなく、乾燥した葉をお湯に入れて飲むことができます。
これは、高山病に効くと言われており、神経の鎮静作用に効果的なので、多くのホテルのロビーでは気軽に飲めるように配慮されていました。

食事の価格と総評

このように、ちゃんとしたレストランでも3000円程度、フードコートなら1000円あれば十分に食事を楽しむことができました。

現地の水は飲めないため、生食のものはできるだけ避けていました。
また、日本食を食べ歩く時間的余裕もなかったのですが、それでも日本食が恋しくならなかったのは、やはり現地の料理が美味しかったからだと思います。

最後にお土産に板チョコを買ったのですが、さすがカカオの原産国と言われるだけあって、概ね60%以上カカオが使われているチョコレートが多くみられました。因みに、日本での板チョコのカカオ成分は35%だそうです。
日本の有名パティシエは、このチョコレートを直接輸入して、日本で高級洋菓子として販売していると聞いたことがありますが、確かに、板チョコの味もしっかりカカオの味がして雑味が無いのです。

これは、食事全般について象徴しているように、食物が持つそのものの味が上手く表現されているように感じました。

まるで毎日オーガニックフードを楽しんでいるような気分で、食事も堪能でき、南米の豊かな食文化に触れる旅となりました。

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michann

現在は花づくりを中心とした農業に携わり、以下の資格を持っています

【園芸・農業関連資格】
* 造園施工管理技士2級
* 小原流家元教授
* グリーンアドバイザー
* ハンギングバスケット・マスター
* 食品衛生管理者

【キャリア支援関連資格】
* 国家資格キャリアコンサルタント
* 国際コーチング連盟認定コーチ

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"自分らしくしなやかに生きる"をモットーに、持ち前のコミュニケーション能力と社交性、個別化の強みを活かしたコーチングを実践しています。
独身時代には総合旅程管理主任者として海外添乗の経験も積み、現在も趣味として旅を楽しみながら人生を謳歌中です。最近始めたゴルフでは100切りを目指して奮闘中。

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