旅には、食を楽しむ、買い物を楽しむ、景色を楽しむ、友達との談笑を楽しむなど、その時々に応じて目的は様々ですが、今回の南米旅行では、その土地に行って、自分たちで体験してみたことが1番心に残ったのではないかと思います。
クスコから到着した翌日に5000メートル級のレインボーマウンテンに登った時は、高山病になって大変でしたが、それでも思いの他良かった体験のひとつに入ります。
今日は、高山病に苛まれたのにもかかわらずレインボーマウンテンが何故良かったのかについて書いてみたいと思います。
レインボーマウンテンに行ってみようか?
実は、私たちはクスコに到着してすぐにマチュピチュに行く予定でしたが、順調にリマやクスコに到着できないかもしれないという不安が旅が始まる前からありました。
日本(大阪)からクスコまで3回もの乗り換えがあり、アメリカからリマまでは2時間というタイトなトランジットです。
もし、これに間に合わなければ翌日のフライトになるわけですし、機材トラブルや天候によりフライトが遅延もしくは飛ばないということも可能性としてはあり得ます。
今回の旅で1番行きたかったマチュピチュとウユニ塩湖については、最優先でスケジュールを組むことが先決だと私たちは判断し、実はクスコに到着した翌日は予備日を設けていました。
本当はこの予備日で体調を整えるつもりだったのですが、次にまた来れないかもしれない?という気持ちもありました。
以前行った友人からもクスコに到着した翌日に行くよりも、マチュピチュから戻ってから行ったほうがいいよとアドバイスを受けたのですが、すでにマチュピチュに行くスケジュールを先に決めてしまったので、予備日であるこの日しかレインボーマウンテンに行くことができません。
本当はこの予備日で体調を整えるつもりだったのですが、また来れないかもしれない?という気持ちの方が大きくなっていました。
レインボーマウンテンって?
この山の名は「ビニクンカ山」といい、標高約5,000メートルを超える高所にあり、クスコから車で3時間ほどで行くことができます。
地層に含まれるミネラル成分が太陽光線に当たり反射する為カラフルに目に映り、まさしく、レインボーに地層が輝いていました。
この山の表面を覆っていた雪が解けたことで2015年ごろに発見されたようで、その後、インスタなどSNS拡散によりこの美しい虹色の山を見たさにツアー客が徐々に増え始めているようです。
私たちが訪れた時もまだ登山途中のトイレは建設途中でしたし、ツアーむけのレストランや土産物屋もあまりなく、さほど観光地化されていないように感じました。
このまま、ずっとこの風景が残っていたらいいなぁと思うばかりです。
富士山より高い、標高5000mです
クスコの標高は3200メートルと確かに高山病を併発するリスクは高いかと思いますが、それを上回る5000メートル級の山です。
ツアーバスに乗り込んで3時間、途中で立ち寄ったレストランで朝食をとった後、気がつけば一気に山の麓4300m以上まで車で登ってました。
なので、高度順応の暇もなく気が付けば4300mに立っていたという感じです。
登山とはいえ、国内だと車かロープウェイで途中まで登って残りの700mを1時間半程軽く登るような感じです。まぁ、聞いたら簡単だわ〜と思うかもしれません。
で、何故に辛いかというとこの標高です。
初めは馬も使わずに行けるんじゃないか?と鷹を括っていましたが、3m歩けば息が切れ、このままではツアーの時間内に山頂へ辿り着くことができるか不安でした。
そこで、馬に乗せてもらい、最後の40分ぐらいの急な坂道まで連れて行ってもらうことにしました。
レインボーマウンテンツアーの料金は?
このレインボーマウンテンのツアーは、ホテルまでの送迎と朝、昼の昼食付で3,800円程でした。ほんま安い!と思ってとりあえず、体調が悪かったらキャンセルしてもいいかって感じの値段です。
このことから、いかに物価は安いかが伺い知ることができると思います。反対に、マチュピチュなど誰もが訪れるツアーは外国人価格でかなり高かったです。
さて、ガイドさんに依頼して馬に乗せてもらったのですが、3800円のツアーに対して、馬に往復1時間半乗せてもらって1100ソル(4500円)でした。
ほんまかいなぁ?え〜〜高いやん!どんな価格帯や?と思わず突っ込みそうになりましたが、実際、日本や海外で馬に乗ったらそれ以上の金額ですし、何よりも、これに乗る方が得策だということは数分歩いただけで実感しました。
広大なアンデスの山々を臨みながらの優雅な旅
実際に乗ってみると、左手に広がる雪が被った5000m級の山々、山脈から流れ出る水が川となり、草原では、アルパカや馬がところどころで放牧されており、さながら西遊記の三蔵法師気分です。
今まで、車に揺られどうも気分がスッキリしなかったのですが、心地よい風が時折り頬にあたり、今までの埃っぽい街並みの空気から一転して、澄み渡っていました。
また、馬の道と歩く道が分断されていたので、馬の乗り心地は別として優雅な体験でした。
写真ではレインボーマウンテンって綺麗だなぁとか、結構辛い!という言葉と切り取った情報しか入ってきませんが、実は、その奥にある広大に広がるアンデスの山々の美しさはこの地に足を運ばないとわからない感覚です。
私は、レインボーマウンテンの綺麗さは、この広大なアンデスの山々にあるからこそ、美しいと感じました。
もし、目の前までバスで連れられて、はいこちらですよと、見せられてもさほど感動できなかったのではないかとも思います。
このように、おまけで行った様々なツアーですが、思いの外良かった1コマでした。