3日連続の雨。秋雨といったところでしょうか。しとしとと降り続ける雨音が響いています。
こんな日が続くと、我が家の洗濯物は果たしていつ乾くのだろうかと思う。
都会暮らしの方々は乾燥機を使うのかもしれませんが、私たち田舎暮らしの家族は自然乾燥派。
4人分の洗濯物を一気に干すのは大変ですが、周りを気にせず下着も堂々と太陽の元で干せるのが田舎の良いところ。
世間では下着泥棒や防犯上室内に干す人も多いようですが、うちの犯人といえば、風で落ちたタオルやパンツを時折愛犬が遊び半分で奪っていくのです。
そんな雨の日の午後、子供夫妻と孫が遊びに来るというのです。孫にとっては、この田舎こそが泥んこの遊び場なのに、雨で外出は難しいという心配もよそに、時間を縫って訪ねてくれることは嬉しくもあります。
ママの唐揚げは最高!
特に嬉しいのは、お嫁さんの二人目懐妊のお祝い。つわりも落ち着いてきて、久しぶりの訪問です。
夕食のリクエストは、息子からはとんかつ、お嫁さんからは唐揚げ。いつもは焼肉をリクエストしてくる息子ですが、今日は珍しく揚げ物。急いで買い物に走り、準備を始めました。
夕食の準備をしながら、家庭ごとの食文化の違いを実感します。
お嫁さんの実家では、姉妹ということもありとんかつといえばヒレカツ、唐揚げは胸肉が主流だそう。
ガッツリ系の男2人と女の子、3人を育てた私の料理は、大きな皿にど〜んと盛られた唐揚げととんかつの山。
さぁ、好きなだけ召し上がれ!てなもんです。
加えてお嫁さんがつわりの期間中は、揚げ物をするのもひと苦労だったのでしょう。
私の作る唐揚げは好評です。塩麹を使った下味付けは優しい塩味と麹の成分で肉が柔らかくなります。加えて、ミルでひいた粗挽きの粒胡椒が決め手。ど〜〜んとテーブルには唐揚げととんかつが大皿に盛り上げられ、好きなだけ食べ放題。
「ママの唐揚げは最高!」と言ってもらえるのが何よりの喜びです。
孫の成長
孫が来るたびに気づかされるが、子供の成長って本当に早いものだということ。
つい最近まで人見知りだった孫が、今日は違う。
お母さんのお腹に赤ちゃんがいると知って、急に大人びた顔をしている。まるで、「僕、もうお兄ちゃんなんだ」と言わんばかりに。
第二子を迎えることで、お母さんだけに頼れないという状況が生まれたのでしょう。言葉で教えられたわけではありません。母親のつわりを通して、かまってもらえない時間が増えたことで、自然と誰が一番相手をしてくれるかを本能で学習しています。
今まで「ママ、ママ」と家に来てもなかなか親から離れなかった孫が、自由自在に走り回り、なつかなかったおじいちゃんに「あそぼ、遊ぼ」と愛想を振りまいています。
そう、おにいちゃんとしての準備が始まっているのです。
何でもない日常の中にある幸せ
息子も久しぶりの実家で、甘えた一面も。
食事のリクエストをしたり、仕事の相談をしたり。子供たち家族の生活を大切にしながらも、このように「付かず離れず」で訪問してくれることは、私たち親にとって大きな安心材料であり、同時に喜びでもあります。
雨の音を聞きながら、家族の笑い声に包まれていると、ふと思う。幸せってこういうことなのかもしれない。大げさなイベントじゃなく、こんな何でもない日常の中にこそあるのだと。
でも、正直に言えば、そんなことより明日は晴れてほしい。そうでないと、本当に洗濯物が乾かないのだから。ワハハハ…。