2024年も残り数時間となりました。
今日は、この時間を使ってブログから見た振り返りを行ってみたいと思います。
1月:コーチングセッションにチャートマンダラを活用
2024年の幕開けは、大谷選手の取り組みからヒントを得てチャートマンダラを活用しました。これは夢地図などとは異なり、華やかさやワクワク感は少ないものの、迷いや決断が必要な時に進むべき方向性を示してくれる実践的なツールです。
個人セッションでこの手法を用いる意義は大きく、特に項目を掘り下げていく過程に特徴があります。
ひとりでやってみるとマス目を埋めるのに苦労する点が多々みられますが、質問を意図的に投げかけていくことで興味深い変化が見られます。
最初は表面的な言葉や一般的なテーマが並びますが、徐々に、普段は思いもよらないような深い気づきが生まれてくるのです。
これはグループワークとは大きく異なる点です。
グループで取り組む場合、参加者は無意識のうちに自分の良い面を見せようとし、大きく格好の良いテーマを選んだり、実現可能性を考慮せずに理想的な目標を掲げたりしがちです。
一方、個人セッションでは目標を細かく分解して考えることができます。
その結果、より具体的で実践的な課題設定が可能となり、実現可能な行動計画を自分の言葉で表現できるようになっていきます。
2月:精神的にも身体的にも厳しい時期
「なぜわざわざ山に登るのですか?」とよく質問されます。
実は、単純に登山が好きというわけではありません。身体を動かすことで日常生活での疲れにくさを実感できるからです。
この気づきは、昨年秋の骨折がきっかけでした。その後、運動不足から五十肩にも悩まされ、特に2月は精神的にも身体的にも厳しい時期を過ごしました。
この経験を通じて、身体を動かさないことがいかに大きなリスクとなるかを痛感したのです。
今では登山を、楽しみながら行う将来への投資として捉えています。
小さな一歩から始めることで、健康という大切な資産を築いていけると気づきました。振り返ってみると、予期せぬ怪我が、かえって健康の大切さを教えてくれました。それが後の娘との登山につながっていきました。
3月:春のうららかな日差しに誘われて
3月のトマト出荷準備で忙しい時期に、仕事の合間を縫って自己基盤合宿に参加しました。
この合宿では、パーソナルファンデーション(自分自身の精神的・物質的基盤)を整えるためのプログラムに取り組みました。中でも特に印象に残ったのが『現在を完璧にする』というレッスンです。
人生において「完璧」など一度も思ったことがありませんでした。
しかし、このレッスンを通じて、「完璧」の本質的な意味に気づかされました。それは「今この瞬間を受け入れること」、そして「今、ここに立って最善を尽くすこと」。
この積み重ねこそが、実は将来への確かな道筋なのだと理解できたのです。
私たちは往々にして将来を憂い、現状に満足できない自分を否定的に捉えがちです。過去や未来を乗り越えることに必死になるあまり、「今」を十分に生きていない。そして、手に入れていないものを追い求めることで、貴重なエネルギーを消耗してしまいます。
このレッスンを通じて、そうした考え方から解放される道筋が見えてきました。
これからも、『今日も完璧やん』と思える自分でありたいと思ってます。
4月:普通の生活にマイルストーンを置くことでセッションの意味が見えてきた
コーチングセッションでは、2週間ごとに自分の変化や進捗を言語化し、考えや行動を振り返ります。
この過程でコーチは、承認・フィードバック・質問を通じて気づきを促してくれます。
約1時間のセッションの80%は、私が自身の取り組みや感情について話すことに費やされます。
この「話す」という行為には重要な意味があります。心の中で悶々と考えていたことを声に出すことで、その考えが耳からの音声と体感を通じて、より明確な形で脳に定着していくのです。
この言語化のプロセスには、もう一つの重要な効果があります。
問題について話すことで、その問題を自分の渦中の課題としてではなく、少し距離を置いて見ることができるようになるのです。これにより、自己肯定感が高まり、新たな気づきや展望が生まれてきます。
マイコーチと共に行うこの作業は、まるで道しるべとなる「石を置く」かのようです。その「石」を基点に、今後の方向性を慎重に見定めていくのです。この「石を置く」という作業は、ビジネスの場面だけでなく、大きな買い物の決断や健康管理、家族との関係性の改善など、日常生活の様々な場面で活用できます。
定期的なコーチングセッションを通じて、人生の重要な場面に「マイルストーン」を置いていくことで、より確かな歩みを進めることができるのです。
7月:「時間」と「お金」に悩む私の姿が透けて見えくる
5月と6月は多忙を極め、ブログの更新も滞っていました。
7月に入り、「このままではまずい」という危機感から、残り半年をどのように過ごすべきか、真剣に考え始めました。
自己分析を進める中で、二つのネガティブな要素が浮かび上がってきました。
それは「時間」と「お金」です。
これらは私の行動や決断に大きな影響を与えていました。
「もったいない」という意識が強くなり、必要以上の節約モードに入ってしまうこと。
また、時間がかかりそうな物事に対しては「また今度」と先送りにしてしまう傾向。
これらの思考パターンが、自分の可能性を狭めているのではないかと気づき始めましたが…
この時期の投稿からは、どうすれば良いのかと悩む私の姿が透けて見えます。
8月:私の体験から提案した娘への健康支援
この時期、受験勉強のため娘が自宅に戻ってきました。
そこで私は、娘と一緒に新しい習慣を始めることにしました。それは、定期的な山歩きと温泉通いです。
この提案には、母として考えた二つの重要な意図がありました。
一つは、受験勉強による生活リズムの乱れへの対策です。
深夜まで続く学習によって昼夜が逆転しがちな生活を、早起きでのハイキングによって整えることができます。
もう一つは、運動不足による身体的な問題の予防です。
長時間の机上学習による肩こりなどの不調を、適度な運動で解消することができます。これは単なる息抜きではなく、受験を乗り越えるための体力作りでもあります。
母娘で共に体を動かし、温泉でリフレッシュする時間は、受験というストレスフルな期間を乗り越えるための大切な支援になったと感じています。
9月:新たな気づきへの扉を開くきっかけ
思い描いていた登山の計画は、度重なる雨で叶いませんでした。
しかし、その代わりに八ヶ岳で出会った一枚の絵が、私に深い気づきをもたらしました。
「今、この瞬間は2度と戻ってこない」
この言葉が、まるで清らかな山の空気のように、私の心に染み渡りました。
山々の姿や川のせせらぎは、一見すると永遠に変わらないもののように見えます。しかし、その光景を目にする一瞬一瞬は、決して同じではありません。それぞれの瞬間が、かけがえのない一度きりの時なのです。
思えば、雨で登山が叶わなかったからこそ、この作品に出会い、この深い洞察を得ることができたのかもしれません。
偶然が、新たな気づきへの扉を開くきっかけになりました。
「今、この瞬間は2度と戻ってこない」という気づきは、高齢の父との時間について深く考えるきっかけとなりました。
この頃から、私は心に浮かぶ思いを「徒然なるままに」書き留めるようになりました。
父は、私がプレゼントしたウォーキングシューズを履いて、いつも出迎えてくれます。
高齢ながらも、私たちが実家を訪れると必ず外に出て、食事やお茶に連れて行ってくれます。その変わらぬ優しさに、私の心は温かさで満たされます。
しかし同時に、切ない思いも込み上げてきます。
「あとどれくらい、このように元気な父と過ごせるだろうか」
という不安が、心の片隅をよぎるのです。高齢となった父との一瞬一瞬が、どれほど貴重な時間であるかを、今はっきりと感じています。
「いつまでも元気でいて欲しい」という願いは、果たして欲なのでしょうか。いいえ、たとえ欲であったとしても、大切な人への思いを抑えることはできません。
今この時を、感謝とともに大切に紡いでいきたいと思った一つ一つの出来事が日記記事「徒然なるままに」に繋がっていきました。
10月:この道に「呼ばれる」という深い縁
人生には不思議な導きがあるものです。私もまた、ある種の運命に導かれるように、古来より続く熊野古道へと足を向けることになりました。
この巡礼の道は、決して容易な道のりではありません。時間も、お金も、そして相応の体力も必要とします。しかし、それ以上に大切なものがあります。それは、この道に「呼ばれる」という深い縁です。
この辺りから、自分の直感を信じようと思い始めてきました。
11月:価値観の深まり ~「今」という選択について~
豪華客船での10日間の日本一周。
かつての私なら、すぐにでも飛びつきたい魅力的な誘いだったかもしれません。
しかし、「今じゃないかもしれない」という直感が、その選択を静かに見送る決断へと導きました。
この決断は、「徒然なるままに」ブログを書き継ぐ中で、徐々に形作られてきた新たな価値観の現れだったのかもしれません。
日々の思いを素直に言葉にしていく過程で、私にとって本当に大切なもの、真に大事にしたいものが、少しずつ見えてきたのです。
それは必ずしも派手な体験や豪華な時間ではなく、もっと身近にある大切な瞬間たち。父との何気ない会話、娘との山歩き、日常の中で感じる小さな気づきの数々。
これらの積み重ねこそが、私にとってかけがえのない「今」なのだと理解できるようになりました。
このブログ記事が多くの読者の共感を得たのは、おそらく誰もが自分なりの「大切なもの」との向き合い方を模索しているからなのでしょう。
時として、「今ではない」と選択することが、本当に大切なものを守り育む決断となることもある記事でした。
今こそ踏み出す旅〜母娘の南米へ
豪華客船の旅を「今ではない」と決めた一方で、南米への旅は「今でしかない」という確信がありました。
遠く南米への旅は、誰もが行けるわけではなく、また誰もが望むわけでもない特別な旅です。
その大きな一歩を、娘と共に踏み出す決意をしました。
きっと私たちの人生における大切な宝物となることでしょう。それは単なる観光旅行ではなく、生涯の思い出として貴重な時間となるはずです。
最後に
時として人生には、「今しかない」瞬間があります。
大きな決断を下すまでには、確かな時間と深い葛藤がありました。
今、その過程を振り返ってみると、自分の感情が波のように揺れ動いていた様子が、まるで手に取るように見えてきます。時に表に現れ、時に引っ込み、その繰り返しの中で少しずつ前に進んでいった日々。
そんな私を、メンターコーチは実に丁寧に支えてくれました。
決断に躊躇する私の感情を大切に扱い、時には共に考えの周りを散歩するかのように、穏やかに寄り添ってくれたのです。
急かすことなく、かといって停滞させることもなく、私のペースで前に進むことを許容してくれる。
その存在があったからこそ、また一歩、さらに一歩と踏み出す勇気を見出すことができたのだと思います。
そして、ブログ記事を残すことで決断までの過程そのものが、かけがえのない成長の時間だったように思います。
さて、来年も行きつ戻りつ、それでも諦めることなく、『自分のしあわせ』に向かって歩みを進めていこうと思っています。
だって、しあわせは満ちていくものですから