到着時にキョロキョロ探していたガネちゃん。
「ガネちゃん〜、何、ソワソワしているん?」と聞くと、
「 いや〜、ここ青少年自然の家って書いてあったから、かわいいギャルいいひんかな〜って思って…探しているんや〜。
そやけど…どうみても、子供か保護者しかおらんな〜。
わし、せっかく頭まで洗ってセットしてきたのに…。」
と、言いながら産毛?のような髪がゆらゆらなびいている。
君、象でしょう〜と、ツッコミを入れたくなるが、薄毛の話はやめておこう…
そりゃ〜、そうでしょう〜。確かに、若いギャルも宿泊しているに違いないが、大半が子供会などの地域の子供たちが自然を学びに来ている。
今日は、あいにくの雨ですが、国立曽爾青少年自然の家は、国立曽爾高原の中に位置する宿泊所である。
38haの草原にススキ一帯が覆われ、春から夏にかけ緑一色、秋には銀色のベールをかぶったようになり壮観な姿をみせてくれる。
そのすすきに囲まれた散歩路から、本当にトトロが出てきてもおかしくないほど、幻想の世界である。
ゆったりと風を感じて歩いてみる。
サラサラ…まだ、青々しいすすきの葉が風と雨に打たれ、しっとりと揺れている。
散歩路は人と人がすれ違う事が出来るほどである。うねった小径が、人の姿をさえぎり、自分が大地と空を独り占めしたような感覚になる。
時折、風が運んできた濃霧に包まれ、雲の中にいるようだ。
こんな感覚は、宿泊してみないと体感できない。
そう、チャンスを見計らってる見学できるからだ。
ガネーシャもギャルの物色を忘れ、森林浴を楽しんでる。
ガネちゃんの横に行くと、素敵な空気まで、吸い取られていきそうなので、少し距離を置いて、散歩してしてみた。
この瞬間は、何もかも忘れ、癒される感じだ。
7月だというのにまだまだ今年は涼しい日が続いている。標高約1,000メートル、であればなおさら夜は冷える。
外気温は多分20度を下回っていたのではないだろうか?
雨が降り続き、残念ながら満天の星空ではなかったが、夜は素敵な友人達とガネーシャで談をとる。
ちょっとした、お酒、オードブル、地元のお饅頭、柿の葉寿司、ブルーベリー、そして、気のあった仲間との宴会はなによりもごちそうだ!
ガネーシャを酒のつまみに、今日はいじめてやるぞ〜!
と心に決めた夜でした。