国富論を読んだこと、あるでしょうか?
きっと、聞いたことはあるけど、、、。まともに読んだことは無い!という方が、大方では無いでしょうか?
以前、立命館アジア太平洋大学APUの学長 出口治明さんの講演の後、懇親会で、古典を読むにあたり「国富論」がいいですよ〜と勧めていただきました。
その後、数名のメンバーを募って読書会を一ヶ月に一回ぐらいの間隔で開いています。
さて、この国富論は、国の豊かさの本質と原因についてアダムスミスが1789年(フランス革命)に発刊されて以降、今も色あせることなく名著として受け継がれているのですが、一般的には、それを手を替え品を替え、噛み砕いていろいろな経済や自己啓発本の中で引用されてきました。
今回は、グループで取り組むことにより、厚さ2㎝、400ページ以上にも上る上下巻を自分の感じたことを踏まえながら、みんなで意見を交換しながら一年かけて読んでいきます。
もちろん、人によってはあっという間に読破できる方もおられるかもしれません。
しかし、こうやって意見を交えながら、より深めることが読書の楽しみのひとつですね。
ものを交換しあう性質こそが、、、、、、この性質があるからこそ、各人の能力の違いが互いに役立っているのである。、、、、、、、。シェパードが従順さを発揮して互いに助け合うというわけでは無い。取引し交換する能力や性質がが無いことから、天分や能力の違いを役立てあうことができず、種全体の生活や便利性を向上させることができない。動物は一匹ずつ自力で生き、自分を守るしかなく、同じ種のなかにある天与の能力の多様性を活かすことができない。これに対して人間は、能力の大きな違いをお互いに役立てることができる。取引と交換を行う人類共通の性質によって、各人がそれぞれの能力を活かして生産したものを、いわば全員が共有でき、全員が必要に応じて購入できるのである。
国富論〜国の豊かさの本質と原因についての研究〜上巻 P 19 引用