小さい頃のこと
私の名前は満と書いてみちると呼びます。
幼い頃はみっちゃんと呼ばれ、漢字を意識していなかったのですが、小学校の低学年の頃から、必ず男子と間違われるのです。
そう、容姿ではなく、この名前のせいでした。
みつる君と呼ばれて、「私です」と手を挙げると、思わず、名簿と顔を見合わせ、
「ほ〜、女の子ですね。み、ち、るさん。いい名前です。」
と、呼び間違えた申し訳なさに、よく言われた言葉でした。
「満子と書いて、みちこの方が良かったんちゃうか〜」と、当時は思ったものでした。
おまけに、書道になればこの漢字はめちゃくちゃ難しく、細筆で書くのにもバランス、文字の太さに注意を払わないといけないのです。
小学校の間は、いろいろ大変でしたが、中学校に入り国語の先生が私の名前を
「満と書いて、みちるって呼ぶんか〜。え〜名前や!『満ち溢れる』うん、いい!」
と褒めてくださいました。
よくよく考えてみると、この文字は私のお祖父ちゃんが、私が生まれたら、男でも女でもこの名前にしよう!と決めていたそうです。
この当時は◯◯子という名前が主流でしたから、今考えるとハイカラな名前だったと思います。
名前にはパワーがある
それから、何十年と月日が流れました。
2013年の秋、私は東京で神田昌典さんの講演会に行く機会に恵まれました。
その講演会で、
『名前には凄いパワーがあるのです。
生まれてから、今ここにいるまで、何千回も何万回も耳にしてきた言葉です。
生まれた時名ずけてくれた親の想いが入った言霊ですね。
そこには、なんらかの意味があるのです。』と。
それから3年、ことあるごとにこの字を大切にしてきました。
そして今、ふと気がついたのです。
これから10年のこと
これから10年先のことなんて全く想像がつかないのです。
では、10年前、私はどんなことを考え、何をしていたかを思い出そうとしました。
振り返ってみれば、10年前、どんな仕事をしていたんでしょうか。
時代の流れがどんどん加速する中、激流に飲み込まれないように必死で泳いでいたに違いありません。
そして、これから10年もっと加速していくに違いありません。
でも、ただ一つ変わらないものがあるとすれば、
しあわせは満ちていくもの
ということです。