「よし!」
心の中でガッツポーズ。いや、思わず小さく声に出してしまったかもしれない。看護師さんの前で、私は思わずつぶやいていた。
今日は私の誕生日。そして、たまたま重なった健康診断の日でもあった。
誕生日、私からのプレゼントは
いつもお正月が終わった頃、「さあ、気を引き締めよう」という戒めの意味も込めて健康診断に行くんですが、今年はどうなることやら…。期待と不安が入り混じっていた。
今年もお正月は少し食べたけれど、昨年末とほぼ変わらない体重で推移している。それどころか、夏以降取り組んできたダイエットが、こうして結果になって表れていた。
看護師さんがパソコンで私のデータを見た瞬間、表情が変わった。
「昨年より5kg以上減っていますよ」
心の中で小躍りした。厳密に言えば、夏のピーク時と比べると7kgは軽く落ちている。そうなってくると気になるのが、BMIや体脂肪率。データを見ると、ほぼ正常値になっていた。
あまりにも嬉しくて、思わず看護師さんにお願いした。
「そのデータ、送られてくるの1ヶ月後ですよね?今、メモ書きでいいのでください!」
看護師さんは不思議そうにメモを書きながら、こう聞いてくれた。
「このデーターで間違いないですか?どうやって痩せられたんですか?」
次の方も待っていらっしゃったので、手短に答えた。
「食事療法とか運動とか、とにかく徐々にですが頑張りました」
ニコニコしながら、多分顔は綻んでいたと思う。
腹囲も昨年に比べて4cmほど落ちていた。これは秋から始めた筋トレの効果だろう。体重が単に減ったというより、お腹周りが引き締まっていったのだと思う。
多分これで、肥満度は正常値になったはず。
とはいえ、最後に残る皮下脂肪をどうにかしないと、という課題は残っている。
だが、ひとまず今日、誕生日を迎えて、「よく出来ました」と自分自身を褒めてあげたい。
頑張った感覚がない、その理由
とはいえ、あまり自分の中では「頑張ったな」という気持ちは、実はないんですよね。
多分それは、極端なダイエットをしなかったからだと思う。
断食やファスティング、特定の食べ物だけを食べ続ける、運動をひたすら1ヶ月頑張る——
そういうことは一切しなかった。
生活に徐々に順応できるように工夫した。運動はお風呂の前に行くように心がけたし、カロリー計算を始めてからは、おやつにも気を配るようになった。
さほど辛くもなかったし、さほど頑張った感もなかった。
強いて言えば、「諦めずに淡々とやっていた」こと。それについては、自分を褒めてあげたいと思う。
私がやったこと
では、どんなことをやったか、ここでまとめてみたい。
タンパク質中心の食事を心がける
家にあるファーウエイの体重計は計測すると、タンパク質量も一緒にデータとして出てくる。あまり食べない日が続くと、確実にタンパク質の量が落ちていく。
それに気づいてから、意図的にタンパク質を摂ろうと心がけた。
実は、タンパク質は摂りやすいように見えて難しいところもある。
私は糖質が好きで、お菓子にはついつい手が伸びる。でも、卵や鶏肉などのタンパク質は、さほど積極的に食べていなかった。嫌いではないのですが、それでも意識しないとタンパク質ってあまり取れていない感じがする。
だから、おやつを食べる前に必ずご飯をちゃんと食べる、ということをまず心がけた。
小腹が空いたなと思ったら、まず食事。
食事の回数はほとんど変わらないけれど、時間が多少ランダムになった。
とはいえ、夕方以降の食事量が減ったような気がする。
概ね4〜5時間でお腹は空いてくるとわかったので、お腹が空いてきたら、とにかくご飯を食べるようにした。すると、朝からスタートすれば、夕方5時くらいまでには3食ちゃんと食べられている。その後はほとんど口にしない。
そのことで、より生活リズムが整って、健康的になっていったような気もする。
食べたものの見える化
昔流行った「レコーディングダイエット」。あすけんのアプリをつけることは、まさしくそれと同じことだった。
今日食べたものを、概ねでいいのでつけてみる。すると、大体このくらいで食べる量を終わりにしないと、ということが肌感覚でわかってくる。加えて、有料版では栄養素も完備しているので、お菓子を食べてしまうとカロリーは満たしていても栄養素がほとんど足りていない、という事実を把握すると、できるだけ栄養のあるものを食べるような気持ちになった。
おやつもその一つ。娘が北海道から買ってきてくれるレーズンバターサンドは、本当に美味しい。でも、1個165kcalくらいあると知ると、「まあ、とりあえず2つは食べずに1個だけ食べよう」という気持ちになる。
こうして、少しずつ甘いものに対して歯止めが効くようになってきた。
運動はゲームのように、リングを回すことに注力
私が持っているスマートウォッチは、睡眠や運動機能を毎日計測できる。このリングを3つともぐるっと回すことが、毎日の課題だと決めた。
基本的に都会の人は、少し買い物に行ったり小走りで歩いたりすると、うまくリングが回るらしい。でも、田舎に住んでいる限り、ほとんど車社会なので、なかなかリングが回らない。せいぜい家にいるだけでは3,000〜5,000歩がいいところ。
そこで、朝は積極的に犬の散歩を私がして、夕方は温泉に行く前にスポーツジムに通い、ウォーキングマシンでおおよそ20〜25分歩いている。その後、時間があればほんの少し筋トレもしている。
いずれにしても些細な運動だけれど、週4回くらいは行っているので、ルーティン化できている。おかげさまで、ウエスト周りはすっきりした感覚。
今回測ってみると、確かに去年よりも4cm細くなっていた。
やった!
とはいえ、まだまだ課題は多いんですけどね。
お正月のようなイベントとの付き合い方
こういったイベント事はこれからもある。
だから、とりあえず体重が少し増えたら、できるだけ直近の間に戻すように心がけた。
私は、運動をして痩せることが目的ではなく、人生を楽しむために健康でいたいと考えている。
ダイエットのために美味しいものを食べないとか、友達との食事会を断るとか、そんなことはありえない。考えられない。
だから、たくさん食べた後は、できるだけ避けたいであろう体重計測を積極的に行い、早めに戻すように心がけた。
腰痛の例えで言うと、慢性になってくるとなかなか治らないけれど、ちょっとしたぎっくり腰のようなものだったら、少し休んだり整体に行ったりしたら良くなる。それと同じ。
とにかく、増えた体重を戻すために根本的な原因を考え、そこに取り組むようにした。
お正月のように数日続く晴れの日は、晴れの日の食事を楽しむ。
それが楽しみの一つでもあるから。ただ、お正月や旅行のような連日続く時は、できれば体重が増えないようにコントロールしていこう、と心がけた。
誕生日に思うこと
今日はドキドキの健康診断だったけれど、体重計と身長測定によって出てきた数値は、思いのほか予定通りで、ほっとしている。
血液検査の結果はまだ1ヶ月後になるかもしれないけれど、この体重が減ったことで、もしかしたら少しコレステロール値も良くなっているんじゃないかと思っている。
年齢が60を超えて、様々なところに支障が出始めている。とはいえ、やはり人生を楽しむということは、私にとって一つの軸になっている。
今後も健康をキープしながら、ゆっくりともう少し理想の体重に近づけていければ、自分の中での「できた!」「出来てる!」という自己効力感がさらに増していくんじゃないかな、と思っている。
とにかく、この9月から始めたダイエット。
今までと違ったことは、「ゆっくりでいいから、とにかく落としていこう」という長期的な考え方。
その上で、イベントで食事が乱れ太っても早めに、腐らずにまた続けていく、という中長期的な考え方が、功を奏したような気がする。
よく「ぼちぼち」みたいな感じがあって、若い頃だったら「そんなぼちぼちやってたら、いつ到着するの?」みたいな気持ちになっていた。
でも、こうやって年を重ねると、この「ぼちぼち」というのが、私の感覚の中でしっくりきている。
誕生日の今日、自分に贈る最高のプレゼントは、「健康な身体」と「これからも続けていこうという気持ち」だ。
今日は、めでたい!明日も、明後日もめでたいする日にまた「ぼちぼち」取り組んでみよう
