読む目的を変えることで、同じ本でも読み方が変わってくる
Read for action の木村祥子さんが初めてフィトリーデイングを習った際、年間600冊の本を読んだそうです。
その頃は、まだ会社員で自分の自由になる時間が限られており、結局見出したのが、時間の使い方を変えることだったそうです。
年間600冊といえばざっくり言うと1日2冊は読まないと達成できない数字ですよね。
そこで、彼女が考えたのが、お昼休みの時間の使い方です。
いつもなら、誰かと一緒に食事を取るのが日常でしたが、お弁当を片手に毎日一人で昼休みを読書タイムに当てていたそうです。
そんなお話を聞くうちに、高校生の女の子が、こう質問しました。
「年間600冊を読みたいのですが、そんなお金もないし、できないんですが‥
どうしたら沢山読むことができますか?」と‥
木村さんは、「確かに沢山読むと語彙などの知識は増えるとおもいますが、今お手持ちの本を何度も何度も繰り返し読むことでもいいのよ。」 って、アドバイスされました。
そして、私も、同じ本を時折繰り返し読んでいたのですが、これで良かったんだと、再確認する事ができました。
読み手のレベルによって本が合わせてくれる
結局、本を読むという事は、何かの目的があるわけです。
もちろん、意識していないならばその答えも教えてくれません。
でも、どうでしょう、目的を意識すれば、本は自ずから私たちにその答えを導き出してくれます。
仕事や人間関係で悩んだ時、そんな思いで本をペラペラめくると、その解決の糸口を見だしてくれることがあります。
そして、時が経って、また同じ本をペラペラめくると、どうでしょう?
以前感じた時とまた違った印象を与えてくれます。
あの時は、サラ〜と流れていた一文もふと心に残ったり、解決の糸口になる時もあるのです。
書店に行くと、沢山の新書が山積みのように並んでいると、ついつい手を出してしまうのですが、自分にとって知りたい情報は何か?これが明確であれば、きっと、沢山の情報に流される事がないのではないかと思います。
同じ本を繰り返し読む事に少し罪悪感があった私ですが、ちょっぴし、これで良かったんだと思うひと時でした。
そして、もっともっと私自身の目的を明確にすれば、本はきっと確かな答えを導き出してくれるに違いないと確信しました。