北海道旅行から帰ってくると、関西はもう夏・夏・夏という感じで蒸し暑くクラクラします。
昔の旅行と違って便利なのは、Google マップで住所や名所を入れれば、簡単に車で行け、何か調べたいことがあったらgoogle検索ができることです。
加えて今回使ってみたのが、AI(有料のChatGPT)です。
これが非常に良くて、この旅でなくてはならないものとなりました。
では、どんな風に活用していたか紹介していきたいと思います。
今回のスケジュール
今回は4泊5日の旅で、千歳から入り、苫小牧で1泊、その後支笏湖、ニセコなどを回り、長万部から一路大沼公園へ。そしてその日に函館入りし、翌日は函館から一路北上して積丹半島へ。
三泊目は、積丹半島でウニを堪能した後、余市を回って札幌へ。最終日は札幌に泊まり朝から仕事で会社訪問先の増毛市へ。
その後、千歳空港に向かう途中に新千歳にある日本ハムファイターズの新しい球場を見に行き、北海道を後にしました。
そもそも、どこに行きたいかという具体的な計画はあまりなかったのですが、まずは娘のところに行って一緒に積丹半島で1泊してウニを食べること、後は月曜日にお客様のところへ会社訪問するという予定でした。
とりあえずホテルを早めに予約したので、観光の計画はほとんどノープランだったのですが、移動中に色々とググりながら思わぬ所の見学もできました。

さて、どうAIを活用したか?
ChatGPTの良いところは、インターネットに流れている様々な情報を集約して情報を提供してくれるところです。
今までだったら、Googleで旅行ガイドのようなものを検索しその中で自分に合った行きたい所を自分でチョイスするしかありませんでした。
ですがAIがこれだけ賢くなると条件を制約して聞くとすぐに要約した内容を教えてくれます。
「今、〇〇にいるんだけど、オススメの観光スポットは?」と聞くだけで色々提案してくれます。加えて、食べる場所や費用までも教えてくれ、悩んでいたら、その相談やオススメベスト3などの提案も、こちらの悩みを解決するにはかなりの手助けになります。
というのも、人によって見学時間も交通手段も変わるので、今まででしたらそれすらも検索しないといけなかったのですが、そんな時は「2時間ほどしか時間がないから、ここから車で行けるオススメのポイントと所要時間を教えて?」と質問すれば良いわけです。
詳しいことは各地域のホームページで確認したりもするのですが、それでも一瞬で回答が出てくるので、地元の人と一緒に車に乗って話している感覚に近いのです。
更にあなたのちょっとした疑問もAIに
また、その土地土地で様々な風土や様式が異なりますから、ちょとした疑問も聞くことができます。
例えば、
「あれ?なんで北海道の屋根は瓦ではなくて平らなビルのような建物が多いの?」
とか、
鹿を見ると、「奈良公園の鹿と北海道の鹿は何が違うの?」
「そういえば、道路の飛び出し注意に鹿のマークがあるけど、猪は飛び出してこないのかなぁ?」
「なんか、北海道の味って濃いんだけど、なんでだろう?」
「札幌には大きな耳鼻咽喉科や泌尿器科専門の病院があるんだけど、なんでなの?」
など、頭に浮かんだありとあらゆる疑問です。
すると、わかりやすく説明してくれるので、その話を車内で皆んなで共有すると、みんな「へ〜」と知識が深まり、北海道のちょっとした謎が解けて、行った先々がとても印象深くなります。
旅の楽しみは人との触れ合い
とはいえ、それだけならつまらないので、あえてインフォメーションの人やお店の人に色々と聞くと、さらに新しい発見があるのです。
高速道路の途中でたまたま南紀白浜の梅干しが置いてありました。
ここ北海道なのになんで置いてあるのと疑問が湧いてきます。
そこで売店の人に聞いてみると、やはり道内の人も高速道路を利用するので、時々有名な本土のお菓子や産物をお土産として置いておくことで、懐かしくて買っていかれる方も多いということです。
確かに北海道は送料が高くつくので、なかなかインターネットで買おうとしても手が伸びないというのが現状ではないでしょうか。
また、積丹半島のほうで宿泊した際に、「今はさくらんぼが最盛期で与市の近くで今日はイベントがありますよ」と教えていただき、帰りに寄ってみました。
そういえば、与市にあるニッカウイスキー工場はお酒が完成するまでの初期の5年間は、従業員を雇用する為に、その工場でりんごジュースが製造されていたそうです。
私たちからすれば北海道といえば乳製品やジンギスカン、メロン、とうもろこし、じゃがいもといった産物で、さくらんぼは山形というイメージしかありませんでした。
ですが、ある地域ではさくらんぼが収穫の時期で、後は季節によってりんごやぶどうもたくさん収穫され、フルーツ街道などもがあります。
いつも山形に行くのがこの時期でさくらんぼを逃してしまうので、今回は売店に立ち寄って購入してみました。これも旅の楽しみですね。
このように、ChatGPTでの旅情報と地元の人との触れ合いで、とても楽しい旅になりました。
ぜひ、皆さんも活用してみてください。
付録:私の疑問に答えてくれたAIの回答は?
ただし、かなり省略していますので実際にやってみてください。もちろん、無料でも検索したら回答できますよ。
北海道の屋根は瓦ではなくて平らなビルのような建物が多いの?
苫小牧の屋根が平らなのは「雪が少ない」「風が強い」「工業都市」「現代建築が多い」という複合的な理由によるものです。〜省略
奈良公園の鹿と北海道の鹿は何が違うの?
「同じニホンジカの仲間だけど、住んでる場所と環境によって見た目も生き方も違う」
というのが答えです!
登別あたりで見かけるシカは「エゾシカ」で、奈良の観光客慣れした鹿たちとはまた野性味の強い鹿ですよ。
猪は飛び出してこないのかなぁ?
北海道には現在も野生のイノシシはいません。エゾシカやヒグマなど、別の大型動物が生態系の中心を担っています。イノシシは泳ぐこともありますが、津軽海峡は深くて広いため本州から自然に渡るのは不可能とされます。また、イノシシは冬に凍結するような地域にはあまり適応しておらず、北海道の厳しい寒さ・積雪には不向きとされます。
北海道の味って関西人にとっては濃いんだけど、なんでだろう?
寒冷地特有の保存食文化 味噌漬け・塩辛・魚の干物など、昔から塩分を強くすることで保存性を高めていた背景があります。
濃い味のラーメン文化 札幌味噌ラーメンや旭川の醤油ラーメンなど、スープはしっかり味がついていて、関西人には「塩っ辛い」と感じやすいです。
素材の違いと料理法 北海道は海産物が豊富で、素材のうま味を活かすというより「しっかり味をのせる」傾向があります。
札幌には大きな耳鼻咽喉科や泌尿器科専門の病院があるんだけど、なんでなの?
① 北海道の医療中核都市だから
- 札幌は北海道の「医療拠点都市」で、全道から重症患者や専門治療希望の人が集まる場所です。
- 人口も200万人弱と、地方都市の中でも群を抜いて多く、高度医療を担う大病院が集中します。
② 医科大学がある(北海道大学病院など)
- 北海道大学医学部をはじめ、札幌医科大学などの教育・研究機関があり、専門医の養成や医療研究が盛ん。
- そのため、耳鼻科・泌尿器科・婦人科などの専門性をもった病院や診療科が強化されてきたという背景があります。
③ 気候・地理的要因(特に耳鼻咽喉系)
- 北海道は寒冷地で、鼻炎・中耳炎・副鼻腔炎・喉の炎症など、耳鼻咽喉科系の疾患が多く発生しやすい。
- また雪国では暖房・乾燥・換気の不足もあり、呼吸器系や泌尿器系のトラブルが増える傾向にあります。
④ 患者の流入とアクセス性
例えば、稚内・網走・釧路・根室などから札幌に紹介で来る患者が非常に多いです。北海道では地方の小さな町には総合病院が少なく、札幌に集中する構造。