日本に帰ってきて、数日経つと私の花粉症が出始めました。
約2週間前の2月24日、ここ日本を経った時は、まだ一部の地域では雪に覆われ、大阪からの離発着も心配されるほどの天候でしたが、帰ってみると、すっかり春の日差しになっていました。 南米では砂埃に悩まされ、鼻がムズムズしたり、目が痒かったりと埃のため軽いアレルギー性鼻炎や喉の違和感があったので、ようやく帰国したらこの埃っぽさから解放されると思ったら、明らかに花粉で既に薬を飲み続けています。
あゝ、春だなぁという日本に帰ってきた安堵感と、この煩わしい花粉にすっきりしない今日この頃です。
深夜の空港は出待ちの客引きでごった返していた
南米の玄関口、ペルーに降り立ったのは2月24日の深夜、日付が変わる頃だっただろうか。
気温は深夜でも20度前後と初夏のような気温だろうと予想していたが、飛行機から降り立って荷物を受け取り、目の前のホテルに行こうとスーツケースを持って横断歩道を渡ろうとした時、客引きの洗礼とそこを抜けるための早業で、すっかり身体からは汗が滲み出ていました。
蒸し暑いと感じるのは、ターミナルには溢れんばかりの車の多さ、そして、タクシーへの客引き。
目の前のホテルに泊まるだけなのに、沢山の人が片言の日本語や英語で話しかけ、私たちのスーツケースを運ぼうとやっきになっている。 何ぶん、空いた時間はこうやってチップ欲しさにやたら群がって来る人が空港の出口では沢山いたのです。
リマからクスコまでのトランジットの都合で翌日はクスコに向かうので空港前のホテルを予約したのですが、そこは外国人専用観光客価格でひと部屋2万5千円(朝食付き)と現地では高級ホテルである。宿泊女性4人(娘と友人2名)がそこにスーツケースを押して向かうだけでも、チップを狙う人にとっては、カモとしか言いようがない。
この群がりは、明らかにこの国に来た最初の洗礼でした。
チップ文化に戸惑う
日本では、チップ文化が無いため、困った人に対して親切にすることはあっても、このようにニコニコとそしてなんとなく親切の見返りを求めて来るのには違和感がある。
欧米人ならきっと荷物をスマートに運ばせてチップを渡したに違いない。
しかし、目の前のホテルである。
無視して足を進めるも道路がきれいに舗装されていないので、よたよたしながらスーツケースを引きずり、そこに向かって一直線に進んだのでした。
これは、これから味わう南米の旅の一コマに過ぎなかった。 なんといっても、南米の玄関口であるペルーですら、貧困層と富裕層が乖離しており、平均所得は月額7万円ぐらいで日本の1/5ぐらいである。 あくまでも平均なので、こういったチップでの収入源は生活に多くの潤いがあると言えよう。
人に親切にしてチップをもらうというより、どうもおねだりしているような感じで荷物を勝手にとって運んであげる催促としか感じられないのです。
お金で信用と安全性を買う
ということで、タクシーに乗る際などは命を運転手に預けたつもりで行動しないといけない。
今回の旅行は、安全性を担保するため、空港からホテルまでの送迎は全てホテルにお願いしたし、ホテルについては大体3つ星クラスのホテルを選択しました。
これは、お金で信用と安全性を買ったようなものです。
南米での宿泊予算は、おひとり様1万円前後で豪華とはいえなくてもそこそこのクラスのホテルに滞在できます。しかも、アメリカンブレックファーストのバイキング朝食付きだ。
このアメリカンブレックファーストは、旅行中、私たちの精神的、身体的安堵感に大きく貢献しました。
とにかく帰る部屋が立地条件が良く安全であること、そして清潔感に溢れ、ベッドが心地よいこと、プライベートツアーなので朝食付きのホテルを選択しました。
水道をひねったら、水が飲める国ではない
旅の途中で、なかなか水分補給や食事が思うように取れない時も、ホテルの朝食で、何とか1日のエネルギーを補充できたこと。加えて、時折、水筒やペットボトルに水などの飲み物を朝食時に入れて持ち歩くことで、旅行時の飲み物の補給が多少なりともできたことは、旅の快適性を左右する大きな要因でした。
日本のように水道をひねったら、水が飲めるという国ではない。
またレストランに行っても水が無料で提供されないので、どうしても水分不足になってしまいます。
意識的に水分を取るということに対しても、バイキング朝食は大いに役立ちました。
さて、ようやく辿り着いた南米ですが、まだ、玄関先リマに辿り着いたばかりだ。
さて、どんな旅になるかお楽しみに!