なんとなく考えている事をいざ言葉にするとなんて書いていいのかわからない。そんなことありませんか?
言葉にする事は、自分の考えを明確にして文字に起こしていくことです。
けれども、考えてることがぼんやりしていればするほど、ピントがずれていて霧のかかった風景画なので相手に見せても理解してもらえるのが難しいから、まぁいっか…と。
だって、これによって何か弊害があるのか?と言われれば、今は特に問題ないからです。
しかし、これを訓練することで伝えたいことが文字や言葉でできるならば、それに越したことはありません。
今、私がチャレンジしている書くこととは、このぼんやりとした気持ちを一旦紙に載せてみて輪郭を鉛筆でなぞっていくような作業のような気がします。
丁寧になぞっていくとぼんやりとした物の輪郭が浮き上がり、自分が何を考えているのか、どうしたいのかがデフォルメされていきます。
一旦、輪郭をなぞれば、後は、自分の好みの色に着色したりすることが可能ですし、時間がない時は、その輪郭を元に人に頼んだり、必要な時は相手に渡すこともできます。
問題は、このなぞる作業がどうも難しいのです。
厳密に言えば、なぞる作業ができないのではなく、慣れていないだけなのかもしれない。
そんなことを考えながら、また、頭にイメージしたものをなぞる作業に取り掛かる。
なぞることによって他者と自分との境界線がはっきりとし、立体的なものが浮き上がってくる。
これが自分の書くことなのかも。
雨に濡れた紫陽花が美しい。
まるで、紫陽花の輪郭をなぞっているようである。