え??登拝って?
登山じゃありません。
大神神社の御神体山を登るのです。
三輪山は、奈良盆地をめぐる青垣山の中でもひときわ形の整った円錐形の山です。古来、大物主大神が鎮しずまる神の山として信仰され、『古事記』や『日本書紀』には、御諸山(みもろやま)、 美和山、三諸岳(みもろだけ)と記されています。高さ467メートル、周囲16キロメートル、面積350ヘクタールのお山は松・杉・檜などの大樹に覆われて、一木一草に至るまで神宿るものとして尊ばれています。
特に杉は『万葉集』をはじめ、多くの歌集に詠われ「三輪の神杉」として神聖視され、後世に三輪山の杉葉で造られた杉玉が酒造りのシンボルとして酒屋の軒先に飾られるようになりました。また、山中には神霊しんれいが鎮しずまる岩が点在し、磐座(いわくら)と呼ばれて信仰の対象となっています。神社の古い縁起書には頂上の磐座いわくらに大物主大神おおものぬしのおおかみ、中腹の磐座いわくらには大己貴神おおなむちのかみ、麓の磐座いわくらには少彦名神すくなひこなのかみが鎮しずまると記されています。
自宅から車で30分程で、大神神社に到着しますから、わたしにとってはとても行きやすいパワースポットでもあります。
毎年、夏のこの頃になると、年に一回の登拝をさせていただきますが、今日は、もしかしたら人生ってこんな感じなのかもしれない……と思ったことを書いてみます。
入山心得 十ケ条
- 三輪山は神体山です。あらたかな気持ちでの登拝を
- 入山前に各自御幣(ごへい)でおはらいをしてください
- 入山中は、「三輪山参拝証」のタスキを首にかけてください
- 行程は上り下り4Km
- 登下山に要する時間は普通2〜3時間
- 山中での飲食はできません(水で喉を潤す程度可)
- 山中の草木・土・石は採取禁止(写真撮影も禁止です)
- お供え物は必ず持ち帰る
- 宗教活動・勧誘行為などは慎むこと
- 下山は午後4時までに完了
と、入山前に、ただの登山ではないことが説明されます。
人は成功体験という地図を持っていれば、乗り越えられる
なんども行っているので、山頂までの道のりは慣れっことはいえ、歳とともに不安を覚える次第です。
今日も、ま〜しんどくなったら休み休み行けばいいか〜。みたいなノリで登拝させていただきました。
いつもだったら、この辺で息が上がり、休憩する場所が何箇所かあるのですが、今日は中間地点で少し休んだだけで、ほとんどノンストップで山頂まで行けたのです。
登りながら、わたしの頭の中では、こう考えていたのです。
人生もこうやって一歩づつ登って行くんだなぁ〜、でも、もう少しでゴールなのに、なぜがギブアップしてしまうのは、先の光が見えないから?なんじゃ〜ないかと。
登拝風景
登拝中、何度か急な坂があるのですが、初めて登拝する方を見ていると、息が上がり足が重くなっている人の心の声が聞こえます。
「 いつまでこの坂は続くんだろう?」
「ア〜、いつ休もうか?」
「やっぱり止めとけばよかったかなぁ〜」
「先行って〜、私は一人でゆっくり行くから〜」
って。
私は何度か登っているので、
「あっ、この辺か?」
「まだまだ先だなぁ〜」
「そういえば、前回はこの辺でしんどくなったけど、今回はまだ大丈夫だなぁ」
「あそこまで、頑張ろうか……」
どうですか?
同じ山を登っても、何度か登っているとある程度の慣れがありますので感情が全く違うのです。
私の体力は年齢とともに低下しているのに、以前より登拝がしんどいと感じるのは体力的には当たり前です。
ですが、 このような気持ちが先にたっているので、「あ、なんとか登れた。そんなに辛くなかったような……」と参拝を終えて思った感想です。
成功体験を行動とリンクさせる
このように、以前、成功した体験をがあれば乗り越えられることができます。
もし、何かに対して今憤っていることがあれば、過去の経験から成功体験をリンクさせ、成功へのあらすじを書いてみましょう。
山頂までの道のりは急な坂道もあれば、穏やかな道もあります。先が見えないことで、とても不安を覚えたり、憤りを感じることも多々ありますが、ゴールをイメージし、成功体験を重ね合わせることで、気持ちがリラックスでき山頂までたどり着くことができます。
あなたの成功体験はどんなことでしたか?
その時、どんな工夫をしましたか?
地図を手に入れることで、意外に宝は発見しやすいものです。