今朝、目が覚めると、窓の外はマイナス4度。
今年いちばんの寒さだった。
昨日から降り積もった雪は、まだそのまま残っている。ああ、今日も一日、部屋で過ごすことになるんだなぁ。と、ため息が出た。
毎晩の楽しみにしていた温泉も、道路が凍っているから危険だからと諦めた。サウナでゆっくり温まり、広い湯船に身を沈める。
あの時間は、体だけでなく心のリラクゼーションでもあった。ジムにも行けず、運動不足。事務仕事ははかどったけれど、どこかストレスが溜まっていく。それほど、今の生活で温泉が私の中でかけがえのない時間なんだなぁ。
そんな昨日、友人が開催してくれている「パーソナルファンデーション(自己基盤)」の勉強会に参加した。テーマは「境界線を引く」こと。
境界線
それは、他人を拒絶することではない。自分を守り、尊重し、大事にするためのガイドラインだ。
自分の感情、考え、行動、そしてその結果。それらは自分の領域。
でも、他人にも同じ領域がある。
それを理解していないと、干渉したり、共依存になったり、背負い込んでしまう。
境界線がはっきりすると、「これは好き」「これは嫌だ」という基準が明確になる。無理なスケジュールや、エネルギーを奪われないことから、自分を守れるようになる。
特にコーチングをしていると、クライアントとの境界線が重要だと感じる。
相手の話に共感しすぎて、感情移入しすぎると、「そうだよね」と同意してしまう。クライアントは嬉しいかもしれない。時には必要だが、客観的なフィードバックができなくなってしまう。
距離が保てないと、本当に必要な言葉を届けられなくなるのだ。
境界線が整うと、何が変わるのか。
自分のエネルギーが漏れなくなる。
人目を気にすることが減る。
やりたいことに集中できる。
「自分ってすごい」という自己効力感も生まれる。
人間関係も健全になり、お互いに自立した、依存や支配のないコミュニケーションができるようになる。
数十年続く友情の中で
私には、数十年来の親しい友人が4人いる。
年に2回ほど、みんなで旅行に行く。
といっても、友人が持っているリゾートホテル系の保養所で一泊して、夜遅くまで語り合う、いわば「一泊二日の飲み会」のようなものだ。
私はお酒をほとんど飲まない。
だから、早めにチェックインして、翌日お昼まで楽しく喋ったり、温泉を堪能することが何よりのストレス発散であり、楽しみなのだ。
この関係性も、実は境界線を引く場面がいくつかある。
私を含め2人は車で、2人は電車で参加している。
部屋での宴会用の飲み物や食べ物は重い。だから当然、車で行く人が持っていくことになる。
以前は、「これを買ってきて」と頼まれたものを買っていった。
自分で気を利かせて、お酒なども持参した。特に電車で来る人は、荷物を極力減らしたいのだから。
しかし、持っていかない人にとっては申し訳なく思うので、掛かった費用は割り勘にすることにした。
でも、私はお酒を飲まない。完全に「割り勘負け」だ。
なんとなく、お金を払うのが嫌だという感情が湧いてきた。
だから、軽く伝えた。「私、お酒飲まないから、この分は3人で割ってね」
ちょっと勇気がいったけど、みんなは快く了解してくれてホッとした。
それで境界線が引けた。ルールができた。
次はおつまみ。私もソフトドリンクを飲みながら食べるから、当然割り勘。
でも、会を追うごとに、友人が「これも食べて、あれも食べて」とたくさん買ってくる。友人は、好意的でかつそもそも自分が払うつもりで買っているのだ。その、優しさは伝わってくる。
初めは嬉しかったし、食べっぱなしというのもなんだから割り勘になったのですが、結果的にすごく余る。しかも高いものだったりする。
徐々におつまみの費用が、食事以上に高くなってきた。
友人は親切心でやっている。悪気はない。でも、私の中で違和感が膨らんでいった。
どうしたものか…なんとなく納得がいかない。この場にいて、モヤモヤする。
柔らかく、しなやかに
そこで、また境界線を引き直した。
飲み物は、「これを買ってきて」とリクエストした人が払う。
おつまみは、それぞれが食べたいものを持ち寄って、快く共有する。余ったら持ってきた人が持ち帰る。割り勘はしない。
ただし、夕飯のような主食は、みんなが平等に食べるから、費用を割り勘にする。
こうすることで、みんなの負担も減った。それ以上に、私も遠慮なく「これをみんなに」と思うものを持っていけるようになった。私にとって、とても心地よい空間になったのだ。
あくまでも、私にとってだ。
もし、相手が嫌だったら、また、新しい提案が出てくるだろう。その時に検討すればいい。
初めに決めたルールが、時と場合によって違和感を覚えることがある。でも、そこで拒絶すれば、相手とのコミュニケーションは途絶えてしまう。
2択ではなくグレーゾーンもある
受け入れるか?拒否するか?という白黒はっきりさせるのではない。
2択ではなくグレーゾーンもあるのです。
少しずつ譲歩しながら、「嫌だな」と思う気持ちがあるかどうか敏感になる。そして、相手との境界線で、どう折り合いをつけていくか考える。
それ以降も、友人たちとの交流は続いている。自分の中では、とてもいい関係性が築けていると思う。
こんな些細なこと。でも、「自分はどうしたいのか」「どうやったら折り合いがつくのか」を考えていくことは大事だなぁと考えている。境界線は人との関係性だけではない、物であったり、様々な出来事で、緩めたり強めたり、自分の中で調整できるのです。
ゴムのように伸び縮みする、柔軟性のある境界線。
それが、心地よい距離をつくっていくのだと思う。
さて、今日もまだ寒い日が続いている。
いつになったら外出できるのだろう。
でも、日中に気温が緩んだら、早めにお風呂に出かけたい。
そんな月曜日。
皆さん、どうぞお気をつけて、いってらっしゃい〜♪
